「講師をしていると有利ですか?」

とよく質問されます。実際、講師をすることで実践力がつくわけで、そうした面では有利だと思います。とりわけ、最終試験で課される模擬授業では、実際に教材研究をしてきて現場に立った先生とそうでない方との差は大きく感じます。

模擬授業の試験方法としては、事前に課題を知らせる場合と当日に知らされる場合と、2通りのパターンがあります。事前告知の場合は、練る時間があるわけで、できて当然、という目で見られます。他の人に考えてもらうこともできるわけですからね。ただ、事前告知型は、その後の追質問が厳しい、と覚悟すべきです。その単元を選んだ理由、どのようななねらいをもって構成したか、前次での授業内容など、模擬授業後、多くの質問がされる可能性が高いです。当日告知型は、課題が何かわからないわけですから、事前にしっかりと教科書を読み込むなどの準備が必要です。「何をしていいかわからない・・・」 このような事態になって、挨拶などでごまかしても評価はしてもらえないでしょう。当日告知型の場合は、授業を練る時間が10分程度、多くても1時間程度ですので、模擬授業後の追質問はそれほど厳しくない印象があります。

新しい学習指導要領で「授業改善」がうたわれています。模擬授業の重要性が増々高まるでしょう。