試験まであと2カ月あまり、筆記試験の対策がなかなか進んでいない、という方も多いと思います。さて、そこで、筆記試験の点数を、てっとり早く上げるには、どうすればいいか?という、夢の方法があれば、とお考えの方もいらっしゃるでしょうね。

簡単です。覚えれば良い。暗記ですね。教職教養、社会、理科(生物、地学、一部化学)国語(漢字、熟語、ことわざ、文法)、英語(単語、熟語、文法)などは、これでクリアできます。しょうもなあ、と思わないでくださいね。実際、そうなんです。

「それができないんです」

という方は、そもそも筆記試験に向いていないでしょう。世の中には、司法試験、会計士試験、一部難関大学など、暗記で点数を取れるほど、楽な試験でない試験も存在しているわけです。教員採用試験の筆記試験は、大半は暗記でこと足りるわけです。

数学、理科(物理、化学)、国語(長文読解)、英語(読解、英作文)などは、暗記よりも演習問題を解いて、解き方の過程をしっかり身につけることが大事ですが、教員採用試験の出題範囲では、それほど広いものでないので、解き方の暗記とも言えるかもしれません。

しかし、暗記のみに重点を置いた学習ほど、無機質でつまらないものもないでしょうけどが、目的を点数のみに絞れば、一番有効です。いうか、覚えなければ点数をとれません。 ここで問題となるのが、何を覚えればいいのか? どの問題の演習を積めばいいのか?

と言うことなんですが、手っ取り早いのが、予備校や塾に、少し値を張りますが通うことです。効率性を重視するなら、塾や予備校を通う意味合いは、大きいでしょう。特に初めての受験の人、何からすればわからない人、教科の苦手意識が強い人は、自分で手さぐりで始めたとしても、その学習が正しいかどうか不安でしょうし、増して苦手が多ければ、勉強を始めても、わからない問題に出くわしたら、やる気が無くなってしまうでしょうから。 一人でやれる、という方は、時事通信出版局の『教員養成セミナー』をバックナンバーで全巻買って、ひたすらやれば一般教養・教職教養・小学校専門あたりは、何とかなるのではないでしょうか?ただ、受験自治体の過去問から傾向を掴んで、出題されていない分野までやる必要はありませんが。理想は、暗記と理解をバランスよくし、思考しながら学習を進めていくほうが、勉強は楽しいし知識として定着するでしょうけど、7月の試験で応急処置的な方法なら、割り切った暗記型のほうが点数をとれるはずです。