物事を表面だけで語る人がいます。どちらが回答として良いか考えてください

質問

「学力差を埋めるために、何をしてしていきますか」

回答

A「学力が低い子には宿題を増やしたり放課後学習などで一人一人に対応します」

B 「非常に難しい問題ですが、諦めずに一人一人に対応するしかないと思います」

 

 

私的にはBです。

Aは「それだけで埋まるんですか」、「保護者から放課後は早く帰してと欲しいと言われたらどうしますか?」など、意地悪な追質問をしたくなります。Bは「具体的に何かありましたか。あるいは具体的に何かしましたか」という質問がしたくなります。

A このような回答、結構多いんですね。具体的な回答なのですが、この回答には、その人の経験、知識、オリジナリティー、児童生徒の理解、教育観、信念、なんら感じさせません。単なる方法論を並べただけです。掘り下げれば、すぐにボロが出がちな回答です。

逆にBは、一見、具体性もなく変哲もない回答ですけど、まだ、この回答の方が深く掘り下げれば、色んな策が出てきそうです。非常に難しい、という言葉に、今までの教師としての苦労、努力、思考錯誤、子供の実態、教育の実態の理解が私には感じられます。

(このタイトルの趣旨とは違いますがBの回答をするにあたり、少し、難しめの表情が自然と出たりすれば尚、いいかも)

このような差はなぜ出るのか?

・毎日、真剣に子供と向き合っているかどうか?

・その中で、色んな方法を試しているか

・反省を踏まえ、また行動しているか

もし、教員として講師をしているのであれば上の3つを実践しているか、どうかです。これはPDCAサイクルといわれるものです。

面接のアドバイスで「今の講師としてのやってきた実践をしっかりと答えればいい」と言われたことはありませんか?実践をしっかりとできていないと、たった、1つの質問だけでもこれだけの差が出てしまうんです。新教舎は管理職講座を開講していますが、教頭校長を目指す人で、Aの回答をする人はいません。全員がBに近い回答です。教員採用試験の面接では、実際、力がある人でも、面接下手な人はAに近い

回答をしてしまう人がいますが、ほとんどの場合、普段の実践の中で問題がある場合が多いです。