昨日のブログで「自分という人間はこんな人間だとアピールする」と書きましたが、ここで問題が生じます。どうすれば、それができるのか?

また、自分をアピールするとはどういうことか?面接試験前「しっかりと自分を出せれば大丈夫だから」とアドバイスされたことはありませんか?それって、つまりどういうことか。正直に、普段の自分をさらけ出せば合格するのか?と言えば、そういうわけでもありません。

以下のイメージを持ってください。

『的があります。その的にボールをあてることができれば合格。外れれば不合格。ただ、的に当たったとしても直球140km以下は不合格』

的が求めている人材です。教員採用試験で言えば、自治体が求める教師像教育や学校の理解、教師の資質、生徒理解など。

スピードがあなたの魅力や能力。個性。「しっかりと自分を出せれば大丈夫だから」というアドバイスは、的を気にせず、思い切りボールを投げれば、しっかりと的にボールが当たるから、という意味です。この的を気にしてしまえば、へなちょこボールしか投げれないわけです。

以前の中学校志望の男性受講生の話。見た目弱々しく、またユニーク。ただ生徒愛は凄く感じる人物でした。面接演習の質問で、万引きした生徒への指導の話になりました。その回答「私の場合、見た目が弱々しいので、厳しく生徒を指導しても誰も聞いてくれません。今でもそうです。叱っても怖くありません。でも生徒が間違った道に進まず幸せになって欲しいという気持ちはどの先生にも負けていないと思います。生徒の話をしっかりと聞いて諭していくことを、時間はかかりますがしていきます。」自分を偽ればこのような回答はできません。毅然とした態度で、規範意識を、駄目なことは許さない、たいてい、この類の質問では、上のような言葉が出てくるのですが。つまり、この回答は彼の剛速球なわけです。これが的を外れていれば仕方ないんです。これが開き直りです。

彼の剛速球はど真中で、見事合格したのでした。