面接指導で「自分の言葉でもっと話そう」とアドバイスされたことはありますか?自分の言葉の反対は他人の言葉ですが、でも言葉って全部、すでにある言葉です。言葉は時と共に解釈が変わったり、新しい言葉や若者の言葉など、進化や変化はあるとは言え、それは劇的に変化するのではありません。つまりは、自分の言葉ではないのです。ですから、『自分の言葉で話す』とは、そもそもアドバイスとしては間違っているのです。正確に言えば「自分の言葉で話しているようにみえるようにしなさい」これが正しいアドバイスです。もっと言えば、平易な表現で自分の考えや思い、気持ちを伝えることです。あくまで『平易』であって、『平凡』ではありません。どうすればこれができるのか?感性を磨くことだと思います。具体的にどうすれば良いかと言えば

1 教員になぜなりたいのかという気持ちや思い、自分の描く教育感、理想をしっかりと固める。

2 書物を多く読む。講義や講演を聴く機会を増やす。自分の気持ちや思いを表現すやことばを拝借する。

3 拝借するだけでなく、その表現、ことばにしっかりと自分の気持ちや思い考えを及ばせる。

それが無いと『いいことを言っただけ』になってしまう。

先日の面接指導を受けた学生のA君は、表現が長けており素晴らしかった。「大学の講義や教師塾で先生がおっしゃった言葉です。自分が漠然と考えていたことをわかりやくす教えて頂いて、凄く共感できたんです。また、こういう視点で考えてみなさい、とアドバイスされて考えてみました。」漠然と授業を受けるだけでなく、常に意識を高めて学ぶと面接は上手くなるのですね。