今日は午後から学生さんの実験です。


ここ3回は、アンカー水槽で錨の引っ張り実験を行います。


沖合いで船は錨を使って、泊っているわけですが、荒天になると錨と錨鎖による係駐力より外力が上回ることになり、錨が移動し、やがては錨が反転し、その場に留まっていることができず、流れ出してしまいます。

この現象を走錨といいます。


最近では、富山沖で起きた帆船海王丸の走錨事故が記憶に新しいところです。


実験では、JIS型とAC-14型の2種類の錨について、1)速度を変えて抵抗値を測定し、そのときの最大抵抗値から静止把駐力を求めることと、2)ペンレコーダを用いた出力図から、プラニメーターを使って面積を測定し、姿勢安定係数を求めること、の2つを行っています。


プラニメーターって何?、と思われた方は、グーグルなどで検索してみてください。くるっと回すだけでどんな形状の面積でも測れてしまう優れものです。


もう一つ、コンピュータシミュレーションを行った結果を可視化させて、力と運動の関係を分かりやすくしたアニメーションを見せて、錨泊中の船舶の振れ回り運動の様子を見てもらっています。


実際には、錨は海底にあって、どのようになっているかは、私にもよく分かっていませんが(;^_^A

錨の挙動を少しでも理解してもらえたらうれしいです。