現在、富山県射水市の「海王丸パーク」に係留されている「海王丸」は、大学生としての実習として最後となった航海で、私が実習生として乗り組んだ思い出のある帆船です。
現在の海王丸が近くで、台風のため走錨し、復旧されたのも、何かの因縁かもしれません。
実習中は、真水を作る造水器の性能が低いため、洗濯も2週間に一度、洗濯日課といって、一班に4つのたらいが与えられて、順番に、洗い、すすぎと繰り返していき、甲板上にロープを張って、全員分の洗濯物を干していたのも、今となっては楽しい思い出です。
太平洋航行中、すごい勢いで、追い越していく船がいるなぁと思ったら、後から出航した新日本丸でした。
こちらは、えっちらおっちら走っている中、同じ風で颯爽と帆走していく日本丸をみて、うらやましく思ったものでした。
また、浦賀水道航路航行中、タンカーのエスコートボートから、日本丸と間違えられて呼びかけられたことも楽しい思い出です。(遅いからどいてくれ、という依頼だったんです。)
日本丸はアメリカ西海岸まで行ったのですが、海王丸はハワイ止まりでしたが、カウアイ島の自然に触れられて、それなりに楽しかったです。
実は、帆船実習も見直しが始まっており、海事系大学及び商船高専での帆船実習の義務付けを廃止するとともに、帆船実習の時期・期間の見直し等の措置が検討されています。
伝統ある帆船実習が世の中の動きの中で、無くなっていくことに、寂しさを感じています。
良いものは、後世まで引き継いで欲しいと願っております。