圧倒的な劣等感。
あぁ、はいはい。優れていますね。
僕には無いもの持ってますね。
だけど君には無いものも持ち合わせてんだよ。心の中で中指を立てる。
あぁ、はいはい。煩いなぁ。
いい加減黙ってくれないかな。
中指立てるのも面倒だよ。
歪な積み木を積み上げる。
もちろん、少ししたら崩れ落ちた。
よく考えたら、崩しただけだった。
もともと積み上げる気なんてなかった。
上手くやろうなんて、微塵も思ってなかった。
いつの日か、そんな繰り返しが嫌になった。
煩いなって、黙ってくれないかって。
興味がないのに近寄るなよって。
折角、新しい明日を見つけたんだから。
もう、手遅れだから。さようなら。
まるで自分へ言い放ったみたいだ。
さぁ、新しい今日が呼んでる。
希望に満ちた今日だ。
君とも僕とも別れを告げた。
新しい今日の始まりだ。
期待に満ちた、物語の始まりだ。
立ち止まってる暇があるのならば、いっそのこと死んでしまえよ。
一生立ち止まって、後悔してろ。
悔やんでもがいて地団駄踏んで泣き喚け。
僕は先に行くから。
後のことは知らないけれど、後任者が来たらよろしく伝えてくれ。
新しい今日の中で待っているから。
おやすみなさい。