病院
これは俺が中学生の頃に入院した時の話
入院期間は長くて五日間くらいと医者に言われ
若かった自分には
うざったい経験だった
病室は6人部屋の大部屋
隣の隣におじいさん
斜め前には大学生かな?ぐらいのお兄さんと相部屋でした。
入院初日
そのお兄さんが俺に優しくこう言った
「この部屋寝れないよ、あのじいさん頭おかしいから」
俺にはさっぱり意味が分からなかった
初日
母親が色々荷物などを持ってきてくれ
不味い病院食を食べ、面会時間ギリギリまでいてくれた
母親が帰り
体調もよかった俺は消灯時間までテレビを見たり、漫画を読んだり
一人の時間を楽しむ余裕もあった
消灯時間になり
看護婦さんが部屋を周り
自分の所へ
「何かありましたらすぐ呼んでくださいね」
その優しさも心地よかった
そして何時間かたったんだろうか
病院の廊下を歩く足音
ペタ
ペタペタ
スリッパを擦るような
ありがちな病院の足音は
俺の部屋に近づいてくる
その時
同じ部屋のじいちゃんが
ボソボソ
ボソボソ
何かを話し始めた
何を言ってるか分からなかったが
耳を澄まして聞いてみると
どうやら
意味不明なお経を唱えてる
するともう一人の同じ部屋のお兄さんが
「うるさいよじいちゃん!毎日寝ぼけられてもさ、、」
って文句をいい始めた
そんなやり取りで気づいたら
足音の事はすっかり忘れていた
次の日
朝起きると
お兄さんのベッドが空いていた
俺は看護婦さんに聞いた
そしたら
「部屋移動したのよ、、」
きっとおじいさんがうるさかったからだろう
とにかく俺はそのじいさんとふたりきりになった
2日目
検査や診察が終え
友達や家族が見舞いにきてくれて
また夜をむかえた
初日寝れなかったため
消灯時間よりも前に眠りについた
そして
ふと目が覚めた
何時だろう
時計を見ると24:00をまわったばかり
トイレに行こうとおきあがる
すると
また
ペタペタ
ペタペタ
また
あの足音が近づいてくる
ペタペタ
ペタペタ
そしたら
やはり
じいさんが何かを唱えてる
なんのお経かはいまだに分からないけど
あのお兄さんがいないため
騒ぐやつも居ない
しばらく聞いてみると
時おり苦しそうに
「すまん、悪かった」
と誰かに謝っている。。
そしてまたお経を唱える
その時
ガラガラ
部屋のドアが開いた
カーテンを閉めているため
誰かが入ってきた事は分かったが明らかに
スリッパの足音が看護婦さんの静かな音ではなく
患者用のスリッパの足音
そう
廊下で聞こえてた
あの足音が部屋まで入ってきた。
ぺた
ぺたっ
擦るような音が交じりながら俺のベッドは通り過ぎた
じいさんのベッドの方へ
するとじいさんが聞いた事ない大声で
「来るんじゃない!!来るな!!」
俺はあまりにも怖くなり
ナースコール
すぐに看護婦さんがきた
「どうしました??」
俺はこたえた
「~さんがおかしいんです」
看護婦さんはじいさんのベッドへ
、、、
「~さん、寝てるよ。寝言でも言ってたんじゃない?」
俺は看護婦さんに言った
「いや、さっき誰かが入ってきて~さんに近づいて、、」
看護婦さんが笑う
「寝ぼけてんですよ。早く寝てくださいね」
と
看護婦さんには軽くながされ
その夜は過ぎた
そして次の日
いつも通り朝ごはんを食べ検診を待っ
するとじいさんが話しかけてきた
「あんた、聞こえてんだろ?あの変な音」
俺は答えた
「スリッパの音ですよね?聞こえてました。なんなんですか?」
と尋ねた
するとじいさんが答えた
「足音だけならまだいいわい、」
とある意味笑いながら
そう答えた
そしてじいさんがその昼間退院して言った
俺はそのじいさんが言った意味が分からなかった
そして初めて一人で過ごす夜
ずっと色々考えていた
じいさんが言ったが頭をぐるぐる回っていた
そして
やはり
その足音は聞こえてきた
闇を切り裂いて俺の部屋に近づいてくる
俺は悟った
こいつはこの世のものじゃないと
俺は心の中で
ごめんなさいごめんなさい
と謝り続けた
そしてその足音は部屋の前で止まった
でも
ドアは開かなかった
いつになっても開かなかった
ナースコールのボタンを握りしめながら布団にくるまった
その時
耳元でいきなり
ピチャッピチャッ
クチャクチャ
明らかに
そこに
誰かの口がある
そんな感覚で
その音が聞こえてくる
そして
最後に
その口は
確かにこう言った
「痛い、、痛い、、」
って。
俺はすぐ看護婦を呼んだ
来てくれた看護婦さんは一番優しい人だった
俺は何を伝えようか言おうか言葉を探してると
看護婦さんが
こう言いました
「やはりね。明日部屋変えましょうね」
っ
て。
その部屋で何があったかは分かりませんが
俺のなかで
霊がコンタクトをとってくるようになるきっかけとなった出来事でした。
ちゃんちゃん。。
入院期間は長くて五日間くらいと医者に言われ
若かった自分には
うざったい経験だった
病室は6人部屋の大部屋
隣の隣におじいさん
斜め前には大学生かな?ぐらいのお兄さんと相部屋でした。
入院初日
そのお兄さんが俺に優しくこう言った
「この部屋寝れないよ、あのじいさん頭おかしいから」
俺にはさっぱり意味が分からなかった
初日
母親が色々荷物などを持ってきてくれ
不味い病院食を食べ、面会時間ギリギリまでいてくれた
母親が帰り
体調もよかった俺は消灯時間までテレビを見たり、漫画を読んだり
一人の時間を楽しむ余裕もあった
消灯時間になり
看護婦さんが部屋を周り
自分の所へ
「何かありましたらすぐ呼んでくださいね」
その優しさも心地よかった
そして何時間かたったんだろうか
病院の廊下を歩く足音
ペタ
ペタペタ
スリッパを擦るような
ありがちな病院の足音は
俺の部屋に近づいてくる
その時
同じ部屋のじいちゃんが
ボソボソ
ボソボソ
何かを話し始めた
何を言ってるか分からなかったが
耳を澄まして聞いてみると
どうやら
意味不明なお経を唱えてる
するともう一人の同じ部屋のお兄さんが
「うるさいよじいちゃん!毎日寝ぼけられてもさ、、」
って文句をいい始めた
そんなやり取りで気づいたら
足音の事はすっかり忘れていた
次の日
朝起きると
お兄さんのベッドが空いていた
俺は看護婦さんに聞いた
そしたら
「部屋移動したのよ、、」
きっとおじいさんがうるさかったからだろう
とにかく俺はそのじいさんとふたりきりになった
2日目
検査や診察が終え
友達や家族が見舞いにきてくれて
また夜をむかえた
初日寝れなかったため
消灯時間よりも前に眠りについた
そして
ふと目が覚めた
何時だろう
時計を見ると24:00をまわったばかり
トイレに行こうとおきあがる
すると
また
ペタペタ
ペタペタ
また
あの足音が近づいてくる
ペタペタ
ペタペタ
そしたら
やはり
じいさんが何かを唱えてる
なんのお経かはいまだに分からないけど
あのお兄さんがいないため
騒ぐやつも居ない
しばらく聞いてみると
時おり苦しそうに
「すまん、悪かった」
と誰かに謝っている。。
そしてまたお経を唱える
その時
ガラガラ
部屋のドアが開いた
カーテンを閉めているため
誰かが入ってきた事は分かったが明らかに
スリッパの足音が看護婦さんの静かな音ではなく
患者用のスリッパの足音
そう
廊下で聞こえてた
あの足音が部屋まで入ってきた。
ぺた
ぺたっ
擦るような音が交じりながら俺のベッドは通り過ぎた
じいさんのベッドの方へ
するとじいさんが聞いた事ない大声で
「来るんじゃない!!来るな!!」
俺はあまりにも怖くなり
ナースコール
すぐに看護婦さんがきた
「どうしました??」
俺はこたえた
「~さんがおかしいんです」
看護婦さんはじいさんのベッドへ
、、、
「~さん、寝てるよ。寝言でも言ってたんじゃない?」
俺は看護婦さんに言った
「いや、さっき誰かが入ってきて~さんに近づいて、、」
看護婦さんが笑う
「寝ぼけてんですよ。早く寝てくださいね」
と
看護婦さんには軽くながされ
その夜は過ぎた
そして次の日
いつも通り朝ごはんを食べ検診を待っ
するとじいさんが話しかけてきた
「あんた、聞こえてんだろ?あの変な音」
俺は答えた
「スリッパの音ですよね?聞こえてました。なんなんですか?」
と尋ねた
するとじいさんが答えた
「足音だけならまだいいわい、」
とある意味笑いながら
そう答えた
そしてじいさんがその昼間退院して言った
俺はそのじいさんが言った意味が分からなかった
そして初めて一人で過ごす夜
ずっと色々考えていた
じいさんが言ったが頭をぐるぐる回っていた
そして
やはり
その足音は聞こえてきた
闇を切り裂いて俺の部屋に近づいてくる
俺は悟った
こいつはこの世のものじゃないと
俺は心の中で
ごめんなさいごめんなさい
と謝り続けた
そしてその足音は部屋の前で止まった
でも
ドアは開かなかった
いつになっても開かなかった
ナースコールのボタンを握りしめながら布団にくるまった
その時
耳元でいきなり
ピチャッピチャッ
クチャクチャ
明らかに
そこに
誰かの口がある
そんな感覚で
その音が聞こえてくる
そして
最後に
その口は
確かにこう言った
「痛い、、痛い、、」
って。
俺はすぐ看護婦を呼んだ
来てくれた看護婦さんは一番優しい人だった
俺は何を伝えようか言おうか言葉を探してると
看護婦さんが
こう言いました
「やはりね。明日部屋変えましょうね」
っ
て。
その部屋で何があったかは分かりませんが
俺のなかで
霊がコンタクトをとってくるようになるきっかけとなった出来事でした。
ちゃんちゃん。。