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~1~私は 誰?


頭のしんにつきささるような



悲鳴が聞こえて、



はっと目をさました。



額には汗が浮かんでいる。



髪の汗でぐっしょりと



ぬれている。



「夢・・・・・?」



小さくつぶやく。



ベットの上に



体を



起こすと、



きょろきょろとあたりを



見まわした。



天井も壁も床も、



すわっている


シングルベット



まったくもおぼえのない場所だ。



「ここはどこ?」



し~んとした部屋に



自分の声がひびく。



この声にびっくりする。



「私は・・・・・、誰・・・・・?」



じっとてを見つめた。



細くて長い指。



丸くカットされた



ピンク色のつめ。



髪にふれてみる。



肩までにびた、



くるりとウェーブのかかった髪。



まるで見知らぬ人をさわっているようだ。



なにが起こっているのか、



ここはどこなのか、



自分はだれなのか、



考えようとすると、



頭のしんがきーんと鳴る。



かすかにノックの音がして、



そーとドアが開いた。


「気がついたのね。」



女の人の優しい声がした。



「心配しないで。私はあなたのおばあちゃんよ。」



「あばあちゃん?」



目をこらすと、



たくさんのシワが



きざまれたおばあちゃんの



笑顔が見えた。



「あの・・・・・。」



「なあに?」



「あっ、あの、私は・・・・・、誰・・・・・・?」



「パセリ。」



おばあちちゃんはささやくように



答え、もういちどくりかえした。



「パセリ。あなたは水沢パセリっていうの。」



水沢、パセリ・・・・・。」



「そうよ。」



あばあちゃんはそう言うと、



白いカプセルを一つぶ、



パセリの口の中に入れ、



コップの水をそうっと流し込んだ。



するといきなり、



たくさんの言葉や数字、



景色や生き物



の姿などが、



電流のように頭の中に入ってきた。