映画「ラストレシピ」見ました。
初回ではなく3回目。しょうがないよね、嵐ファンだもの。
通常、映画を見に行くときって「内容に興味がある」とか「スタッフ・キャストに好きな人がいる」とか「好きなシリーズである」あたりが動機になるのかなぁと思います。
「ラストレシピ」については正直、嵐ファンじゃなかったら見ないんだなー。
ちなみにあらすじは以下の通り(シネマトゥデイより拝借)
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佐々木充(二宮和也)は、「最期の料理人」として顧客の「人生最後に食べたい料理」を創作して収入を得ていた。絶対味覚を持つ天才でありながらも、彼は料理への熱い思いを忘れかけていた。そんな折、彼のもとにかつて天皇陛下の料理番だった山形直太朗(西島秀俊)が作り上げたという、“大日本帝国食菜全席”のレシピを再現する仕事が舞い込む。
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天才料理人が幻のレシピを探す話って興味のある人いるのかなぁ……。少なくとも私はないなーというテンションながら、ファンのお務め感覚で初日舞台挨拶中継つきの回に行ってめちゃめちゃ泣いてしまいました。
「おくりびと」の滝田洋二郎監督だから泣くかなーぐらいは思っていたけど、想像以上だった。
「面白いんすかねー?」みたいな態度で臨んでほんとうにゴメンナサイと心を入れ替えて草の根宣伝(ジャニオタっぽいね)をしようと思ったんだけど、この映画、幻のレシピを探す過程がミステリーで想像以上に言えることが限られている。
満州パートの料理人たちの友情が時世によって(自粛)。西島さん演じる山形は(自粛)するようになったのに、よりによって助手の(自粛)するんです。実はそれは(自粛)で、(自粛)の署名が泣けるんだ。
そして(自粛)するために来た(自粛)は贖罪したかったんだろうなぁ。窓から充を見送るところも2周目ともなるとそれが分かってねぇ。
(自粛)が見たレシピページの(自粛)と、充がめくったレシピの(自粛)ページだったりちょっとずるい。あれは泣いちゃう。最後の(自粛)だったり(自粛)も「良かったねぇ」という温かな涙が頬を伝っちゃうんだぜ。ずるいなー。
…………下手くそか!!!!
このレシピの謎が解けたとき、「繋がったー!!」ってなるのは非常に爽快なんだけど、故に何も言えない。
天才料理人がレシピを探す話としか言えなくて、SNSアプリを立ち上げて「中華鍋を振る綾野剛の二の腕の筋肉とか、西島さんのスーツの上からも分かる筋肉とか、竹野内豊のイケボとか」と当たり障りのない範囲でイケメンのことを書くことしかできないという。
東宝宣伝部はさぞ大変だったろうなぁ。
あの予告編で「面白そう」「見たい」ってなるのかは大いに疑問だったんだけど、鑑賞後となるとかなり攻めてるなと。
鑑賞した人の意見として「もう少し宣伝が伝わるやつなら…」というのを何個か見たけど、正解分からんなー。
ピクサー映画の宣伝みたいに無理やり感動ウリにするのも暑苦しいし、個人的にはイラッとする。
まぁとにかく、伝えたいことが上手く伝わらないというのはフラストレーションです。どうにか俳優ファン以外の人に訴求できんものか……。
というわけで、こういう人に!こういうシーンでぜひ!というのを勝手宣伝したいというダイマです。
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●「おくりびと」が好きな人
納棺師と料理人という異なる職業を描いていますが、現代パートで描かれる挫折から再生に至るまでは「おくりびと」を思わせる部分があるのではないかと個人的には思うのです。
冒頭、充が団時朗にオムライスを作るシーンが有るのですが、大仰なトランクから道具をセッティングし、材料を切って火にかけてソースを作ってという所作が、「最後の料理人」の仕事と相まって不思議と儀式的に見えました。
満州パートで三人の料理人が同時に包丁を研いでいるシーンも含め、凛とした表情とリズムを持って淀みなく動く手は美しかったなぁ。
●男の友情に弱い人
初回と2回目は満州パートの料理人たちの絆に胸を打たれたんですね。
山形という人は料理を通じて五族協和を超えて世界中の人と分かり合いたいという信念を持っていたわけです。
満州人の助手はきれいごとだと思うわけだけど、ともに食材を向かい合ってレシピを作り上げていくうちに友情が育まれていくと。
そこがとても温かく描かれているがゆえに、その後の陰りがひたすら切ないんです。
で、3回も見ると、現代パートで充の友人・柳沢(綾野剛)が甲斐甲斐しくて。柳沢にツンツンしつつ弱音を吐く充さんもグッとくる。あれ、ブロマンスだな……。
●交際して間もないカップルとか、まだ付き合ってないけどこれからどうなるか分からん人とのデートとか
まず、前提としてこの作品で泣く人の打率が高いなということを念頭に置いて頂きつつ…(劇場においての個人調べ)。
初日あたりはもう俳優ファンの女性(ジャニオタは勿論、西島さんとか、綾野剛のファンも含め)ばかりでしたが、公開3週目ともなると男性もけっこう多い印象。
今日、たまたまカップルが隣に座って、女の子が泣いているのを男性が気遣っている様子を見て「これは…デートに使える映画なのでは」と思った次第。
「テッド」の下ネタで爆笑したり(※私です)「マッドマックス」の棒高跳び男にヒャッハーしたり(※私です)する相手だと「こいつ、大丈夫か?」と思われかねないけど、「ラストレシピ」に涙するのは間違いなくいい人っぽい。ただし、マスカラをする場合はウォータープルーフで。
その後、ちょっといいランチなりディナーなり食べるところを含めてデートムービーとして薦められるのではないかと。
全国のニノオタは彼氏なり旦那なり気になる人なりを誘って映画館へGO!!
●朝ドラ「ごちそうさん」を見ていた人
料理人になるという夢を抱きながら戦死した活男くんいましたよね。め以子の息子の。
その活男を演じた西畑大吾くんがいっぱい料理をします。
ちなみに西畑くんは「あさが来た」では、はつの息子の養之助を演じていましたが、はつ役の宮﨑あおいちゃんともがっつり再共演しています。
というか、西畑くんいいよ!!!! 間違いなく今後の俳優業においてこの作品に出て良かったってなると思う。もう西畑くんのダイマだよw
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単純にいっぱいの鰹節でお出汁をとるところとか幸せーな気分になります。
ロールキャベツの雑煮風が食べたいし、ハルビンに行きたくなったよね。単純だから。
パンフレットは爆発的にオススメ。インタビューは勿論、中綴じでレシピのお写真や解説がいっぱい載っていて、700円では安いなーとおもうぐらいの読み応えです。
あ、最後に。
ネット上で佐藤健の「天皇の料理番」を見たからいいやというコメントを見たのですが、山形は天皇の料理番を辞めて満州に渡るので全然別物です。
「天皇の料理番」も面白かったけど「ラストレシピ」もいいですぜ!


