幼い日に富田から奥四熊(旧徳山)までの道のり
(4里あると聞いています)を 1年生の私と幼稚園の
弟は叔父の自転車の後を付いて歩きました。
幼い二人が不憫だったのでしょう。叔父はたった一軒しかない
店に立ち寄ってそれはそれは大きな桃を買ってくれました。
その桃がどんなに甘くておいしかったことか、今でも忘れられません。
父が入院をしていたので、叔父は夏休みと冬休みが始まると
必ず迎えに来て休み中奥四熊で過ごさせてくれました。
バスも通らない戦後まもない時代の話です。従妹と分け隔てなく
可愛がってくれた叔父は昨年大分で亡くなりました。
不思議な話ですが千葉に住む娘が先日桃を送ってくれました。
叔父の買ってくれた桃の話をしたことはありません。
その桃を食べながら、恩返しの出来なかった後悔で涙が止まらず、
甘いはずの桃はしょっぱい味でした (k)
