「せんせー、
塾のテストの結果が
返ってきてんけど
マジでヤバい、37点」
「ほー、50点満点で?」
「ちゃうちゃう、
100点満点。
でも自分の点数、
他のみんなより
結構よかってん!」
「いやいやいや…」
授業が始まる前の
ちょっとした時間に
交わした会話。
なんか思い出して
悲しくなりました。
そもそも生徒が
30点台しか取れない
テストを作るなよと…。
聞いたら授業スピードが
鬼のように早く、
クラス全体が理解できてないまま
テストの日を迎えてしまったとのこと。
教材を見せてもらったら、
明らかに生徒の学力に
合ってないものを使っているし、
そもそも塾側の都合で
授業が進んでいって、
生徒は置き去りになっている…。
そんな教育機関はいったい
誰の何に役立っているのか
と問いたい。
しかもバリバリ大手
一般の塾って、そのクラスの
レベルに合った授業をして
テスト問題をつくるというような
手間はかけないのかな?
ベルトコンベアに
乗せられたように
教師は授業をして、
生徒側もその流れに
乗ることが目的に
なってしまった授業なんか、
冷えた料理以上に味気ない。
そんな教育を施した先に
どれだけのリターンが
生徒側にあるのか。
それでは生徒のために
ならないので、
「この単元を今日絶対に
終わらせなければいけない」
といった、
教師側のスピードノルマは
作らないようにしています。
クラスの理解度に応じて、
ゆっくり立ち止まったり、
スッと次に行ったりして
臨機応変に進めています。
その帳尻を合わせるのが
先生の仕事であって、
今までの経験の使いどころです。
そういえば
ほかには
こんなことも
言っていました。↓
「塾終わったときは、
やった!やっと帰れる!
って感じかな~」
どれだけいい授業が
できたとしても、
帰り際にため息を
つかせてしまう授業は
個人的にはダメだと思います。
学校ならそれで良いのかも
しれないけど、あくまでも
外部の教育機関としては
別に来なくても良い所に
生徒は来ているといる
大前提があるので、
やっぱり「また来たい」と
思ってもらえるような場所作り
をするために努力する必要性が
あると重々感じています。
だからそういった前向きな
気持ちがあってはじめて
生産性が上がり
その結果として
成績が上がるなどの
変化があると
信じています。
我々社会人にも
似たようなことが言えて、
退勤する時に嬉しさが
ピークに達するような職場で
ベストパフォーマンスができる
はずがありません。
そうではなくて、
出勤したときや
仕事をしている途中に
「頑張ろう!楽しい!」
と前向きになれる場所こそ
本当の意味での良い職場
なのではないでしょうか。
そういった職場でこそ
期待値以上の仕事ができて、
自己成長にも繋がります。
だから、生徒一人ひとりが
ドアを出ていく瞬間に、
「今日来てよかったな。
明日も頑張ろ」
と安堵のひと息を
ついてもらえるような
場所づくり、授業づくり
をするために、
今日も、
まずはこちら側から
明るく元気に働きかけて
いきたいと思います!!