ネットビジネスは特別なものでない
ネットビジネスの基礎を読む前に
ネットビジネスと聞くと、20代、30代の若者が取り組むビジネスのように思われているようです。
というのは、セミナーやいくつかの教材を購入して質問すると、
50代のおじさんは、パソコン初心者のインターネット操作も知らないもの、
と決めつけてかかる自称専門家もいるようです。
当方は、IT歴30年以上もあり、コンピュータを企業が活用を始める初期のころから、
業務への利用について、いろいろ苦労してきた経緯もあるので、仕掛けさえつかめれば、
応用力では負けないと思っています。
数百人を対象に、IT研修や問題解決の事例も豊富に持ち合わせています。
私が実際に購入して評価してみた限定的な事例でのことで、
優良な教材も多いとは思われますが、
これまでに、そして現在販売されている「情報商材」といわれるものをみると、
・機能は限定的
ある特定の条件で動作する場合が多い。(特定の条件以外は、サポート対象外)
逆に、特定の条件を満たさないと、手順通りに動作しない、文字化けなどの現象が起きる
・本来、説明すべき内容が少ない
圧縮されたツールやソフトの解凍方法
レンタルサーバの借り方
などは、本来のツールの説明とは異なるにもかかわらず、
マニュアル全体の半分の分量にも及ぶものもある。
・マニュアルも応用が利かない
たとえば、パソコンのOSには複数の種類とバージョンがあり、
導入されているソフトの種類も違うのですが、動作しない場合には、
契約しているレンタルサーバのサポートと相談しろ、との表現もある。
これらは、まだ良心的なほうで、問題は、悪意があると思われる「情報商材」も多いことです。
宣伝広告と内容物、期待される機能が異なるものがあります。
ネットビジネスは怪しげなビジネス?
ネットビジネスというと、怪しげなビジネス、と思われている場合もあるので、
ご注意いただきたいのです。
特に、年齢や性別の制限がある訳ではないのですが、
中学高校でパソコン教育を受けてきた20代、30代に比べると、
企業内で活用する機会のなかった中高年者の中には、パソコンに馴染みの薄い方もいらっしゃる。
以前は、コンピュータやパソコンというと、機器やソフトも高価だったので、
専門教育をうけた人しか利用する機会はなかったわけですが、大分様子が変わりました。
パソコンは、安くて高性能になったのです。
パソコンは、テレビや家電製品に組み込まれて、車にも組み込まれているわけです。
カラオケもインターネットで配信されます。
さらに高齢化が進むと需要が増える、
・日用品をネットで注文して宅配してもらう、
・栄養バランスを工夫した弁当を
などの利用が始まっています。
高度情報化社会というものが、生活の中に、高度に組み込まれるようになってきた今、
もう一度、インターネットを活用したビジネス、業務処理のあり方を見直すきっかけになればと思います。
インフォプレナーといわれる制作者
インフォプレナーといわれる制作者
インフォプレナー(情報教材の開発者)と言われる人は、
各自のアイデアに基づいてインターネットを利用するためのツールを開発(自分で開発)しています。
また情報を収集して、ほかの人が開発したものを仕入れて転売している場合もあります。
特に米国で仕入れた最新情報を、翻訳し、あるいは、独自の編集やまとめて、
日本国内の市場に販売している方もいらっしゃいます。
これらの制作や販売により、
インターネット上でアクセスを集めるための仕組みや、
ネットショッピングを効率化するための便利なツールなどが提供されています。
作者の実践経験に基づいて、悩み解決のノウハウを提供している場合には、
直接問題解決の手法を提供することになり、そのアイデアで助かったかたもあるでしょう。
インターネットで販売されるノウハウの中には、
ニッチな情報、最新の情報、希少な情報など、
従来の出版物では得られなかった情報が含まれています。
そのノウハウは、電子的なツールとしてソフトウェア化されたものが、
電子プログラム、ノウハウ本(PDF形式の電子書籍)
CD、DVD、電子マニュアル(電子書籍)
という目に見える形で提供されます。
また、直接販売する場合も増えていますが、
その多くは、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)と呼ばれる電子商店を活用して販売されます。
セールスページには嘘や誤解を招く表現が多い
しかしながら、
「それらのセールスページは嘘だらけ」
「提供される仕様書、操作説明書」の表現は不十分
と思われているかたが多いことは、ご存知でしょうか。
これまでにも
セールスレターの書き方、キャッチコピーの書き方、という多くの教材が販売されています。
しかし、社会常識、コンプライアンスという観点では、配慮が不足しているようです。
その結果として、
1)インターネット通販事業に必要な法令知識が不足したまま、販売される
2)製造・販売事業者が、法律に抵触する内容や表現の広告が表示されている
3)販売事業者は、客観的事実を確認しないまま、商品提供者(インフォプレナー)
から提供された商品情報をそのまま転記して広告されている
4)アフィリエイターを含む複数の販売者が、同じ表現の不適切な広告を表示している
5)悪徳商材や悪徳ビジネス防止とうたいながら、特定の教材を優良と推薦、紹介する
といったような場合もあるようです。
ネット上の広告は、電子広告とも呼ばれています。
電子広告は、紙に印刷した従来の広告と同じように、消費者向けの電子商取引の形態として、法律の監視を受けます。
消費者が広告と商品サービスの内容に違いがあると気づいても、
詐欺として証拠を集めて告発することも面倒で、
また1件当たりの被害が少額の場合には、あきらめる場合も多いのです。
したがって、担当する監督官庁や相談センターでも実態がつかめていなかったわけです。
2010年になってやっと、複数の販売者が行政処分を受けました。
セールスページのうそ
「誰でも簡単にできる」という広告表現
セールスページに見られる「誰でも簡単にできる」という表現は、適切でしょうか。
似たような表現として、
・小学生でもできた
・サルでもできる
などの表現が見られます。
いづれも、ちょっと人を馬鹿にした表現と感じる人もいると思われます。
適切と判断するのであれば、誤解やクレームのないようにしておけばいいわけです。
適切でないとすれば、どの部分がなぜ適切でないのか、検証してみましょう。
同様に考えると、私が気になった次の表現も、適切とは言えないと考えます。
「絶対に、確実に、必ず、○○日以内で」
絶対にという表現は、多くのビジネスで幼虫な表現ではないでしょうか。
想定外の状況が起きることを考えると、「絶対に」ということの実現は、難しいでしょう。
集中力が欠ける、関心を失う場合を考えただけでも、
「確実に、必ず、○○日以内で」という表現も同様です。
「ほったらかしで・・・、1日10分で」
作業か簡単であるという状態を比ゆ的に表現したのでしょうが、
そう簡単に操作できるような作業でしょうか。
ツールやノウハウは、効果を確認するまでに、
単独の作業では終わらず、他の要素が関係する場合が多いのです。
「ほったらかしで・・・、1日10分で」という表現が正しいためには、そのツールを
一定時間利用するだけで実現できるという意味です。
少なくとも、文面上は、他の要素が必要とすれば、過剰表現またはうそです。
「先着30名さま限定、特別価格」
「先着」という表現も条件が重なると管理は容易ではありません。
イベント会場で整理券を配布して「先着」を管理するように、
「30名限定」とするならば、その「先着」の数え方を説明しておかないと、
うそ、または管理していないことと同様です。
「飛ぶように、爆発的に売れている」
売れ行きが好調であることを「飛ぶように、爆発的に」と表現することはあります。
追加や補充が間に合わずに、
お客様を待たせてしまうという状態での使用には、違和感はありません。
しかし、1日に数十、数百程度の売り上げの規模では疑問を持ちます。
「電話が止まりません」
本当に電話で受注しているのか、
また注文の電話なのかクレームの電話なのか不明ですが、
私にとって興味深い表現です。
ネットビジネスでは、受注用サイトにオーダーを入力するか、
電子メールで受注確認メールを受信するのが通常の形態でしょう。
黒電話の時代ならともかく、
電話の呼び出しを10回以上も待っている人は少ないと思います。
「電話が止まりません」という状況は、
今の時代、特にネットビジネスでは、想像が難しい状態です。
「親展、あなただけに極秘情報を提供します」
「進展」という表現は、特定の一人だけ、という場合に使う表現です。
複数の相手に、DMや電子メールを送る場合は、「進展」とは言いません。
また、「極秘情報」という触れ込みのメールは、暗号化されていますか。
少なくともパスワード付の添付ファイルが付いているでしょうか。
「賄賂(わいろ)を提供します」
反社会的な表現で興味をそそろうという主旨の表現だとおもわれます。
「賄賂(わいろ)」であれば、それだけで違法性が強いわけです。意図的、確信的です。
これらの表現を見つけたら要注意です。
せっかくの購入代金を捨てることになるかもしれません。
すくなくとも、広告と内容には違いがあることは容易に想定できます。
これらの表現や販売手法は、ネットビジネス、アフィリエイトビジネス、
と呼ばれるオンラインショップによく利用されています。
オンラインショップは手軽で便利なため、私もよく利用します。
しかし、内容や現品を確認できないため、
このような広告を信じて購入するしかないわけですが、
期待した内容や品質との違いが大きい場合には、損害賠償を伴うトラブルが待ち受けます。
これから、そのようなインターネットを利用した取引を利用するうえでの注意事項や、
チェックポイントについて解説していきます。
