あれからいろいろ調べて分かったことをこのブログに残しておこうと思います。

 

DICとは?
播種性血管内凝固症候群

英語では
Disseminated Intravascular Coagulation

Disseminated
  :播種性...ばらまくように
Intravascular
  :血管の中に
Coagulation
  :血の塊(血栓)ができる状態

別名で、Death Is Coming とも言われている、恐ろしい症候群だそうです。
人間界では、癌患者が死に至る原因の第2位がDICだとも言われているようです。


癌細胞から出る組織因子や、炎症から出る炎症性等のサイトカインが凝固を亢進した結果、
微小な血栓を作り出して、多臓器不全を引き起こす...
もしくは、生成された繊維素を溶解するためのプラスミンが過剰に関与したり、
凝固の亢進から血中の凝固因子が枯渇すると、今度は出血が止まらなってしまうそうです。

サイトカインは、免疫系と密接な関係を持つ、細胞から分泌されるたんぱく質とのことで、
インターフェロンやインターロイキンもサイトカインだそうです。

プラスミンは、血管壁が損傷を受けた際に体内で起こる、一次止血と二次止血完了後、
残っている、もう不要となったフィブリン血栓(繊維素)を溶解(分解)する作用ためのもので、
血漿の中にあるプラスミノーゲンが活性化したものになります。
素は血を止めるための血小板中のフィブリノゲン同様に、肝臓で作られるようです。


まる、
白血病(FeLV)も、猫エイズ(FIV)も陽性でした。
また、引き取り当初、白血病が発症していると言われ、顎のリンパ節の腫れ(しこり)が見受けられました。
貧血もあり、毛並みもボサボサ、口からは悪臭を放ち、下も出たまま...茶色に汚れたよだれが止まらない...
こんな状態でした。

とにかく、栄養をつけてもらうことを第一に、体に良さそうな餌を与えました。
次に、口腔内の状況改善です。
口の中は炎症で赤くうっ血して、下も荒れて痛々しい...歯も歯石だらけだし、奥歯の一部はグラグラ...
口が痛いのか、ウエット以外は受け付けない状況でしたし、ウエットも食べるのに難儀していました。
でも、ウエットばかりでは、ますます歯石が付いてしまいかねません。

口腔内の改善には、
ジスマロックが劇的に効きました。

口腔が改善されると、よだれも止まり、嫌な口臭はしなくなりました。
食欲も驚くほど回復しました。食べ過ぎが気になるほどでした。
食べるようになると、体重も順調に増え、毛並みも良くなり、顎のしこりも消えていました...

少し気になったのは、運動を兼ねて遊んでいる時の持久力が心持落ちた?
環境に落ち着いたから?人に慣れたから?
マイペースで遊ぶようになったように感じていました。

目ヤニも止まって、血色も良くなった(気がしました)。
もしかして、陰転してくれるのでは?と、淡い期待も持っていました。

そして、激しい発情を迎えます。
ええっ!と思うくらい激しくて、それが1週間。
これを、隔週で起こす可能性があるし、そうでなくても年に何回も起きる...
避妊手術の大切さを痛感するとともに、
元気になった今なら可能では?
いや、するなら元気な今しかチャンスは無いかもしれない。
こんな発情、まるには余計なストレスで、それがまた発症を呼び出してしまいそう...
そういう思いから、無事終わってくれるよね?と希望をもって、避妊手術を決断しました。

手術は13時から...
出血もほとんどなく、サチュエーションも全く問題なく、無事終わりました。
そう、まる、手術の一番の懸念は、鼻腔のつまり...呼吸だったのです...

その後、麻酔から覚めて、ICUの中で全く普通に夕方を迎え、閉院時間の20時を迎え、22時の回診を迎え...
本当に何も無く夜を迎え...しかしその2時間後の回診時には心肺停止していたそうです。

確認しても、縫合部からの出血も無く...
どちらかというと、出血より、血餅傾向がみられたこと。
術中の出血の少なさも、凝固因子が強かった...と、後から思えば....ということです。

出血なら、すぐに2匹の猫から輸血を、足りなければ、更に2匹...
と対応できたと思いますが、そうではないので、輸血も無理ですよね...

血液検査で、血小板が少なかった...
これも今更ですが、FeLVだから、そうなんだろうな...
と思わず、何故だ??と思えたら違った??
いいえ、後からいろいろ調べても、DICを引き起こす可能性の診断自体、猫は非常に難しいようです。

ただ...
何らかの腫瘍、特に免疫にかかわるリンパ系の腫瘍がある場合...
人間と同じで、猫も、何かの治療をきっかけにDICを引き起こしてしまう可能性は高いようでした。

まるも、きっと、既に、FeLVやFIVによる腫瘍があったのでしょう。
そして、免疫的な異常が手術による刺激で、過剰なサイトカインを引き起こしてしまい...
その連鎖が止まらず、最後はきっと血栓症からの臓器不全化何かを引き起こしてしまったと思います。
暴れた様子はなかったのが幸いでした。
DIC...播種性血管内凝固症候群...人間界でも対症療法しかないようですし、そもそも助からないことも多いようです。
猫の世界ではもっと難しいのでしょうね。

まるの場合、初めての診察の時、うまく対応していけば、1年は生きるのではないか?と言われました。
手術をしなくても、最終的には、腫瘍や免疫的に、体内でDICを引き起こして亡くなってしまった可能性は高いようです。
それでも、一か八かという結果...半年早くしてしまいました...ごめんなさい...