今日はなんとなく、いつもと違う道で家に帰った。

閑静な住宅街を少し抜けると、いきなりジブリの世界にでも入り込んだような木に囲まれた道が現れて驚いた。


木がアーチ状になってトンネルを作っているような道だ。


街灯も切れかけていて、この道を抜けると本当に別世界へと飛ばされてしまうのではないかと不安にもなる。

そんな道を抜けると、見慣れた道に出た。


まるで映画が終わったような虚無感が襲い、自然と足取りも重くなる。

振り返ると確かにあの道は存在していた。

ただ、最初に見たようなジブリのような世界観はなく、少し多めに木が並んでいるだけのありふれた道。


子供の頃に見た景色が、大人になるとそうでもなかったかのようなあの感覚に陥り、さらに足取りは重くなる。


だけども、一瞬だけあの頃に戻れたような気がして、嬉しい気持ちもどこかにある。

そんな月曜日の夜でした。