GWも中盤に差し掛かり、私は今日も今日とて部屋で小説を読んでおりました。
文章のみで心を躍らせる、世の小説家の皆様には尊敬しかありません。
小説を読んでいると、時々没入しすぎて、小説の世界へと落ちてしまう事がある。
さっきまで部屋のソファーの上にいたはずなのに、気がつくと孤島の館にいるのだ。
そこで繰り広げられる数多の惨劇。
その光景が生々しく眼前に広がる。
確かに私は孤島の館に居るのだ。
自室に居たはずなのに……。
瞬間移動か?それとも何者かによって拉致された?
ともあれ、私はただただ巻き起こる惨劇を見ているしかなかったのだ。
やがて探偵役の男が犯人を指さす。
そして、物語は終焉を迎える。
そしてそして、私は……。
気がつくと私は部屋に戻っていた。
そこで全てが気の所為だと悟り、ここまで没入させてくれた素晴らしい小説と作者に感謝をするのであった。