明治38年3月10日、日露戦争中の日本陸軍は満州(中国東北部)の奉天(現在の瀋陽)を巡ってロシア陸軍と会戦を行いました。会戦はロシア軍が奉天から撤退したことで日本軍の勝利となりましたが、ロシア野戦軍の殲滅という戦略目的は達成できず、戦争終結のきっかけとはなりませんでした。
日露戦争終戦は奉天会戦の2ヵ月後、日本海海戦によってロシアのバルチック艦隊が壊滅した後のことになります。
なお、この奉天会戦は、日本陸軍に自信を与え、後に陸軍記念日として制定されることになります。