先日、某テレビ局で亀田興毅、大毅選手の試合が放送され、見事二人ともKO勝ちした。
その局のスポーツニュースでは連日のように彼らの様子が放送され、試合の視聴率も上々だったようだ。

しかし、私はその放送を見てかなりのショックを受けた。
まず、試合が始まるまでが長すぎる。試合が始まるまで毎朝のように見てきたホームビデオや練習風景をつないでいく。何と試合開始まで一時間以上かかってしまうのだから大したものだ。
これはスポーツと言うよりバラエティーの域に達しているね。
まぁ、それが逆に視聴率につながってるのかもしれないけど。

あと、彼らの言動がどうかと思う。
スポーツマンならやはり対戦相手に敬意を払うべきでしょう。
多少のパフォーマンスは許せるとしても、人格を否定するような言動、試合後も弱いものを罵倒するような行動、見ていて個人的には気持ちのいいものではないなぁ。
やっぱり試合後はお互いに称えあうのが普通だと思う。
テレビ局にやらされてるのかもしれないけど、若いうちからこんな風に育ったらいい大人になれないんじゃないかと心配してしまう。
てか、これを見てこういうのがかっこいいなんて思って真似する人がいるんじゃないかと思うとこれがまた心配だ。

そもそも、この兄弟は本当に強い相手とまだ対戦していないんだと思う。
高いレベルでの試合ではお互いに技術が高くKOというのはなかなか生まれない。
見ていると彼らは明らかに実力差のある相手としか戦っていないように思う。
だから、短時間でKO勝ち出来るんだと思う。
ただ、彼らも被害者の一人だと思う。
周りにはKO勝ちを期待され、その記録を守るために本当に強い相手との対戦ができないのだから。

人は挫折したときに本当に強くなれると思う。
だからこそ、このような守られたレールの上を歩くのではなく、自分から道を切り開いていくような本当の強さを見せて欲しいと思う。
もっと踏まれても踏まれてもまけない、雑草のような強さが必要なんだ。

このままでは、本当のボクシングが駄目になってしまうような気がする。