私の正月は箱根駅伝抜きでは語ることが出来ない。
物心付いた頃から何となく正月は見ることが習慣になっていた。
その頃は早稲田の全盛期でそんなことから子供心に何となく早稲田大学に行きたいなぁなんて思ってたなぁ。

結局、明治に進学したわけだけど、ここ2年箱根に出場してくれているおかげで正月の朝からいい夢が見れている。
近年ラグビーが低迷している分なおさらだ。

今年の箱根は1区から岡本君が魅せてくれた。
スタート直後から集団の最後尾につけ、安定した飄々とした走りを見せる。
その時点で、私は母校が走ってくれているだけで大満足なんて失礼なことを思っていた。
レースが進むにつれ、集団から脱落する他校の選手たち。
5,6人の集団になったわけだけど、

あれ???

先頭集団の後方には岡本選手の姿が。
ここまで粘っているだけで大興奮なんだけど、彼は19K過ぎでスパートし先頭に立つ。
大健闘する後輩の姿に我が家総出で大喜びしてしまう。
先頭に立っていたのはわずか3分間くらいだったけど、駅伝好きな私にはその時間は本当に長く感じられたし、大きな感動を与えてくれた。

3区幸田も故障を抱えながら良く粘ってくれたし、5区尾篭も長くなってエースが集う区間で去年のリベンジを果たしてくれたと思う。
本当に後輩たちに勇気をもらうことが出来た。

母校の話はこの辺にして往路を振り返ってみよう。

1区、まず日体大の鷲見がスタートダッシュを決めて1位を独走。
しかし2位集団は牽制し合い誰も追わず中盤まで進む。
一時は鷲見に追いつくことは不可能かと思われたがやはり前半のハイペースがたたり、じりじり後退。
そして、20K過ぎに木原(中央学院)がトップに立ち、中央学院大は7回目の出場で初めての区間賞を獲得。
その木原選手に対して解説の瀬古さんは
『君のことは知らなかったよ』
と迷言を残す。

2区、『華』の2区とも言われるエース区間。
ここでの注目は何といっても山梨学院大のモグス。
他の選手に並ぶことなくあっという間に抜いていく異次元の速さは圧巻であった。
結局、12人抜きの快挙を見せ山梨学院大を首位に押し上げる。
一方、日大のエースサイモンは寒さからか思うように走れず区間19位。
2区が終わった時点で1位山梨学院、2位東洋と予選会上がりの大学が上位を独占。

3区、注目は東海大のスーパールーキー佐藤悠基。
彼はその期待通り区間新の快走を見せ東海大を12位から4位に押し上げる。
トップ争いのほうも一時は東洋尾田に追いつかれながらもモグスからのいい流れで首位を守りきった山梨学院大、片貝。
一方、エースサイモンの失速も10人抜きの快走を見せた福井。
去年、注目されながらも区間19位の悔しさを区間3位の力走でチームを2位まで引き上げた中央大、上野。
故障を抱えながらも最後の箱根を走りきった明治幸田。
この3区には本当に様々なドラマが詰まっていたなと思う。

4区、5区の延長に伴い短縮されたスピード区間。
ここでは中央が山梨を抜きトップに立った。
区間賞は1500mの選手だという順大村上。
順大は山の鉄人今井にいい形でつなぐことが出来た。

5区、世界に通用するマラソン選手の育成を目指し、ただでさえ過酷な山道に距離が延長された新エース区間。
ここでの注目は去年従来の区間記録を2分以上縮めた「山の鉄人」順大今井。
彼は今年二度にわたる骨折で調子は7、8割といっていたものの、そこは今井の豪脚。
箱根の山をもろともせず、6人抜きの圧倒的な走りで区間賞。
順天堂大に17年ぶりの往路優勝をもたらす。
2位は圧倒的なエースはいないものの確実な走りで5連覇に望みをつないだ駒澤大。
3位は中央、山梨学院はモグスの勢いをうまく粘りきり4位で往路を終えた。
優勝候補と目された東海大は1区の出遅れが響き3区佐藤で挽回するものの、5区のエース伊達の体調不良も重なり、8位に終わった。

16位の明大までが1位と10分差以内でゴールしていることもあり、優勝争い、シード権争いもまだまだ復路でドラマがありそうだ。

復路の順大か?王者駒沢か?はたまた他大学がやってくるのか?
この駅伝の戦国模様はまだまだ明日の復路も見逃せない。