ある女性の場合。

 

会議に出席する為に役員6人

と新幹線で向かった。

 

少し会議をするというので

座席を180度まわし、向い合わせにした。

すると狭い空間が、より一層せまく息苦しくなった。

向かいの人の膝が当たるまでに接近したのだ。

 

「あっ、膝があたってもうたわ」

「これって、セクハラになんのかな?はははは」

など、役員は茶化している。

 

会議も早々に終え、売り子がくるのを皆待っていた。

浮かれているのか、

朝9時からビールを飲んでミニ宴会をしはじめた。

 

女性はそのミニ宴会には参加せずに

席を立ち、車両出入り口付近に立って外を眺めていた。

男性と密着して長時間座っているのが苦痛だからだ。

べつに、役員達が嫌いなわけではない。

身体が密着するという事とは

また別なのだという。

 

以前に

信頼していた人から、触られた経験があり

それ以降、男性に対し警戒心が増すようになったという。

 

最近の男性は

何かを女性に言った後に、

「これもセクハラかな」と笑うのだ。

そう思うのなら、はじめから言わないでおくのがいいのではないかと思う。

 

ちょっとセクハラを茶化していないか?

笑いのネタにしていないか?

企業で、セクハラ研修をしているが、機能していない、意味がないと発言している女性記者もいた。

 

自分がされて嫌な事は相手にもしない。

これは、昔の考え方らしい。

自分が気にしない事(又は嬉しい事)でも、相手には嫌なことだってあるからだという。

 

まず相手の事を考えて

行動をおこすべきだという。

人それぞれ感じ方が違うのだから。

 

よく会話する仲だからといって、

調子に乗って、身体にタッチする男性は多い。

嫌いでもない男性とさえ接触するのが嫌な女性もいる。

一呼吸置いて、

相手の事を考えて行動すると、トラブルは起きないのである。

 

それはセクハラではない!という人がいるが

相手の事を考えず、自己中心的な考えの持ち主なのだろうと思う。

 

こういう考えの人がトップに立つ企業、政界は

自ら成長する機会を拒否しているのだから、もう終わっている。