『はれのひ』

一生に一度の晴れ舞台の日に起きた事件・・・。


 

よく似たケースでは、

日本の格安旅行会社のてるみくらぶの倒産に続き、

てるみくらぶの関連会社で、東京・渋谷に本社を置く

旅行会社「自由自在」も営業停止したことで、迷惑を被った人たちが記憶に新しい。

 

『はれのひ』の経営陣は把握していたようだ。

最後の書き入れ時としてねらっていたように夜逃げ。

犯行日の8日の前日までは連絡がついたようで、

契約していた着付け業者だけにはキャンセルの連絡をしている。

 

計画的といえよう。

行方をくらました代表者が見つかっても、債務の免責を受けて

被害者は泣き寝入りとなる。免責が許可さない場合もあるのだが。

 

免責不許可事由に当てはまる場合は以下の通り。

 

(1)浪費(むだづかい)やギャンブルによって多額の借金をしてしまった場合 

(2)財産を隠したり,壊したり,勝手に他人に贈与したりした場合 (3)破産申立てをする前の1年間に,住所,氏名,年齢,年収等の経済的な信用に 関わる情報について嘘をついた上で,お金を借りたり,クレジットカードで買物 をしたりしたような場合 

(4)ローンやクレジットカードで商品を買った上で,その商品を非常に安い値段で 売ってお金に替えた場合 

(5)破産の申立てをした日から数えて7年以内に免責を受けたことがある場合 

(6)裁判所や破産管財人が行う調査に協力しなかった場合

 

以上のことに該当した場合でも、

裁量免責(例外的に裁 判官が免責を認める場合)もある。

今回は、極めて悪質といえるのではないかと考える。

行為の悪質さの程度も裁量免責に考慮されるので、

今後、どうなるかメディアによって明らかにしてほしい。

 

ひとつの企業が、どんな状況であれ犯した罪は、

業界全体の信用にかかわるのだ。