母が職員に足を蹴られた事をこの病棟責任者に報告した時は、証言してくれた方がすでに退院していたので、その時の様子を証明する術がなくて、歯痒い思いだった。

何だか、母が勘違いしているようなお詫びをされた。「足に当たってしまい本当に申し訳ないです。今後、気を付けるように指導します。」

違うのよ、そいつは、怒ってわざと蹴ったのだ!この悔しい思いは、何時か晴らしてやると心に刻んで、今後の母への対応の酷さの抑止効果だけに期待した。

そんな酷い看護の中でもとても優しい良い人が見えて、その方が頻繁に母の看護をしてくれる日々が続き、退院まで今までのような虐待紛いの行為がなくなったようだった。

 この病院は、地域の拠点総合病院だ。レストランや読書室、コンビニも数か所あり、施設は充実している。

高齢者以外の方が外来を受診する際は、ボランティアの案内人等もいて(その方々がとても親切丁寧)評判もなかなか良いのだ。

表舞台と裏のギャップが余計に腹立たしい。

私は、この病院へ来るのに自宅から2時間半も掛るので、此処のレストランを時々、利用していた。

或る時、レストランで母の足を蹴ったそ奴を見つけた。何と、あのサウナのような温度設定した看護師と同席していた。類は友を呼ぶ、似たもの同士は気が合うらしい。この二人を見て、その精神のオゾマシサに吐き気がして私の食欲は一気に減退した。続く~