新聞の日曜特集~カスハラ問題にステレオタイプの意見に異議あり
本日、新聞の日曜特集で専門家という方がカスハラ問題に意見を述べられていた。「社会経済状態が悪化すると攻撃性・不寛容が増し法整備や条例制定が出てくる。~“お客さは神様”ではなく“お互い様”」という意見で締めくくっていた。この方の意見はごもっともである。それでも、この特集に記者が追加して載せてある統計に一部違和感しかないものが記載されていて「ステレオタイプ」としか思えない歪なものになっていた。【医療・介護現場】のコーナーでは「UAゼンセン・ヘルスケア労協の調査で44.5%の職員が利用者・家族から迷惑行為を受けていた」とあった。介護施設で親が犯罪的な虐待を受けていて、それを証明する事に難儀した私にとっては看過できない『戯言』である。そもそも医療や介護での職員と利用者は精神的身体的に互角ではないのだ。身体の機能が失われている上認知機能が衰えていたりと迷惑行為をした側は明らかに弱者だ。そして、迷惑行為を受けた側はいつでも「告発」できる立場にいるではないか!それなにの「被害者」か?逆に利用者は彼ら職員から受けた犯罪的虐待は告発する術を持っていないではないか!犯罪的虐待が世間に周知されるのは氷山の一角だと考える。本当にアンフェアな統計だ。(逆なら100%に近いのではないか?)私の親は明らかに嚥下困難の為に食べ物が喉に詰まり亡くなったのに「老衰」が死亡原因になっていた。老いて筋力低下の為に亡くなったというのは理解しているが死因に全く納得していない。(喉に食べ物が詰まったという事を記載すると不都合があるのか?)以前、食べるものを喉に詰まらせて死亡した施設利用の高齢者の件で、介護施設の職員が安全配慮義務違反(又は過失)で遺族に訴えられていたが先の労働組合がその訴えに断固反対して結局、それは避けようがない事故として終わった。私はこの時、日本社会の劣化と感性の果てのしない低下を感じた。法的に問題なくても高齢者にとっては喉に詰まりそうな食べ物を与えられた結果に亡くなった訳だから、処分に文句を言うより今後そういう事故が起きないように反省するのが本筋ではないか。医療現場の件でも異議あり。身内は健康診断で問題のある身体部分の簡単な手術と治療を受けたが、手術前より明らかに体に不具合が増加した。それを診察の度に訴えても何の理由も教えてもらえなく数回の質問後あからさまに邪険な表情(言葉は発せず)をされ、もう諦めて不具合のまま過ごしている。これを泣き寝入りという。医療や介護現場は「健康な強者である職員と不健康な弱者の利用者」ということを肝に銘じて意見を言ってほしいものだ。「おたがいさま」という言葉が如何にステレオタイプかを自覚して頂きたい。☆今時、お客様は神様だなんて思っている方等いるのでしょうか?私の若い頃はサービス業についていたので「お客様は~」という指導をしている部署はありましたが、クレーマーは殆どいなかったですけどね。