【週末だけのグローバル投資】北朝鮮への武力行使秒読みか? (5)北朝鮮の水爆完成 - 米国武力行使と中国「核内戦」の危機
http://blog.livedoor.jp/contrarian65-wild/archives/51236094.html
9月3日、北朝鮮がICBM用水爆実験に成功したと発表しました。
観測された地震の規模から、おそらく事実でしょう。

米国はこれに対し、武力行使を行う以外の選択肢はなくなりました。
仮に米国がこれを黙認すればどうなるでしょうか?
「核を持たないイラク・リビア・シリアなどは攻撃されたが、核を持った北朝鮮は攻撃されない」
「そう言えば、インドやパキスタンの核保有も結局は認められたよな」
「経済制裁を食らっても、米国にとって利用価値があればそのうち解除される」

これらの「実績」は、核ドミノを起こす大きな引き金となるでしょう。

北朝鮮は「米国が制裁を解除しないのなら、核ミサイルを輸出するぞ」と脅します。
反米国家がすべて核武装してしまえば、米国が圧倒的な軍事力を持っていても手が出せません。
また親米あるいは中立だった国も「米国は頼りにならない」と感じ、中国・ロシアの庇護のもとで核武装を進めます。
こうなってしまえば米国の覇権はほぼ終わり
ならず者たちが先進国の領土・資金を奪って奴隷化する未来が見えます。

現状は西側先進国にとって大きな危機です。
米国を中心とした戦後の世界秩序が崩れようとしているからです。
しかし同時に、中国にとっても危機であります。
なぜなら「北京 vs 北部(旧瀋陽)軍区+上海閥」の対立が先鋭化し、内乱に陥る恐れまであるからです。

北京は米国と歩調を合わせ、北朝鮮の核を取り除こうとします。
ロシアも協力するでしょうから、安保理決議はすんなり行くでしょう。
しかし北部軍区や上海閥はそれに逆らいます
せっかく盟友の北朝鮮が核を持ったのに、それを捨てるなんてもったいない!
これまで通り北朝鮮に協力し、一緒になって北京に圧力をかけます。

つまりこれは中国の内戦・分裂の危機でもあるのです。
しかも「核保有国(地域)同士の抗争」です。
この危うさは、キューバ危機どころではありません。

ここからのシナリオを考えると

1. 北朝鮮から核を取り上げて、元通りにする
2. 北朝鮮の核を黙認。核ドミノが起こり米国は覇権を喪失。

このうち1が最も簡単なので、まずはそちらの方向に進むと考えます。
(抜粋)