4カ月くらいたった頃、山本が移店になり、これでやっと付き合う理由が無くなったので別れ話を持ち出してみた。うまく別れないとまた岩尾の時のように、態度が豹変して暴力をふるわれると嫌なので、それとなく自然消滅していけばいいなと思った。
それとなく別れ話っぽいメールのやりとりが続いたある日、突然山本が、
「俺…今だから言うけど…実は親がヤクザの組長で…それを隠すために今まで名字を山本って嘘ついてたんだけど実は山口って言うんだよね…」
というメールがきた。ホントに虚言癖野郎はヤクザネタ大好きなんだな~。ヤクザ映画が好きなのもだいたい男だしね。
私が
「じゃあこれからは山本じゃなくて山口って呼べばいいんだね」
と返信すると、
「そうなんだ…今まで騙しててごめん…」
「でも前に免許証見せてもらったとき山本って書いてあったけど」
「あれは偽装して作ったやつで…」
「犯罪じゃん」
「そうなんだ…俺は本当はそうゆう世界で生きてる人間だから…」
…と、アホメールが長々と続きそうだったので、ちょうどいいと思い流れを変えて
「そんな人、怖いからもう別れたい」
と入れたら
「俺はこれからはヤクザとしておまえを一生守っていきたい」
と、お笑いのネタみたいなこと言ってくるから
「虚言癖って知ってる?おまえみたいな精神病患者のこと虚言癖って言うんだよ。おまえの場合、かなりの重症だから早めに精神科に行ったほうがいいよ」
と入れたら、なぜか虚言癖については一切触れずに
「俺はおまえを守るって決めたんだ…だからこれからもその義務を果たさないといけないんだ…」
とか返ってきたので無視した。あんまり怒らすと危険なので、その日はそのくらいでやめておいた…。
その翌日、いよいよクライマックスを迎えるのであった…!!!!!!!
次につづく