視線解析のやさしい使い方は
相手が「見る・聴く・感じるの3つのうちのどれを今は思い浮かべているのか」を察する手がかりは幾つかあります。その中で今日は、「目の動き」を手がかりにする方法について皆さんとシェアできればと思います。
見る・聴く・感じるへのアクセスは目の動きと連動しているようです。
「見る」にアクセスしているときは目線は上に向きます
「聴く」にアクセスしているときは目線は耳の方へ横にむきます
「感じる」にアクセスしているときは目線は下に向きます
そういう仮定で
相手の目の動きに応じて、こちらも見る・聴く・感じるに合わせた言葉づかいをします。
・相手の目線が上を向いてから話すときは
たとえば、「そのように見えたんですね」
・相手の目線が横を向いてから話すときは
たとえば、「そのように理解したんですね」
・相手の目線が下を向いてから話すときは
たとえば、「そのように感じたんですね」
実際にはよく目の動きを観察すると、まず上を向いてそれから横に行き、最後は下へ行くこともあります。その場合は、まずある映像が浮かび、ある言葉が浮かんで考えて、最後はある感覚味わうといった動きをしているかもしれません。
そういうときは、最初の目の動きに合わせた言葉づかいをしてみます。
そして相手の目線が下を向いているときはある感覚を味わっているときなので、こちらから話しかけない方が良いようです。
あまり相手の目の動きを追い続けると、妙なプレッシャーを与えてしまいます。
顔全体をボヤっと見るような感じがスマートなようですよ。
次回も視線解析についてまた、皆さんとシェアできればと思います。
すべては見る・聴く・感じるの3つからなる
「夏の海といえば?」
青い空、青い海、白い入道雲
波の音、風の音、サザンの音楽
熱い砂の感触、ジリジリと肌が焼けていく感じ、サンオイルの匂い
こうやって文章で目にすると、全てが「そう。そうだよね」とうなづけるかもしれません。なぜならば、全てがそこに現実に存在している可能性があるからです。言われてみれば、ああそうだよねというわけです。
しかしながら通常、私達は見る・聴く・感じるの3つを等しく使うことは稀です。3つのうちのどれかを優先的に使う癖があるようです。
つまり「夏の海」と言われて
・ある映像が浮かぶ人もいれば
・ある音が浮かぶ人もいれば
・ある感じが浮かぶ人もいます
それはその人の言葉づかいにもストレートに表われます。
たとえば一緒に「夏の海」で楽しんだ人同士が、楽しかった想い出について会話するとします。
話す人がある映像について思い浮かべながら語っているのに、聴く人がある感じについて思い浮かべながら応じるとなんとなくギクシャクした会話になります。
どうもあの人とは話が合わないなあ・・ということの背景には、そういうミスマッチがあるかもしれませんね。
相手が「見る・聴く・感じるの3つのうちのどれを今は思い浮かべているのか」を意識するだけで、ずいぶんと会話はスムースになるのではないかと考えています。
次回は、3つのうちのどれを今は思い浮かべているのかを察する手がかりについて皆さんとまたシェアできればと思います。
周波数の中にも優先チャンネルがある
以前に
話し手の方は実に様々な周波数を発しています。
そして、その周波数は常に変動しています。
ということをお話ししました。
それはつまり「こちらも常に柔軟な対応をしたいですよね」ということですが、相手の方が発する周波数の中にもいつもあまり変わらない優先チャンネルがあるようです。
利き腕、利き足に近い習慣的な癖といってもいいでしょうか。
ここで右利きの人がご飯を食べる場面をちょっと想像してみます。
左手ではなかなか箸をうまく使えません。当たり前のように右手で箸を持つでしょう。
かといって左手を全く使わないで食事をするとなると、それもまたなかなか不便です。
普段、右利きの人は左手の働きについてあまり意識していないと思います。
意識がいくのはどうしても右手の方が多いと思います。そして、意識していなくても左手も使っています。
五感【視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚】の働きも、それを意識しているときと意識していないときがあります。
実際には私達は五感の全てを使っているのですが、その働きには人によって好みの優先順位があるようです。ヴィジュアル派の人など言いますよね。
もっとシンプルに見る・聴く・感じるの3つにまとめると使い勝手がいいので、次回は
この3つの好みの優先順位について皆さんとシェアできればと思います。