セルフステア
たとえば、机の上で10円玉をコロコロ転がしていくと
だんだん転がる早さがゆっくりになってきたあるところでクルンクルンと回って倒れます。
オートバイで気持ちよく小回りするには、このクルンクルンの感じがひとつの参考になるようです。
オートバイも10円玉の動きと同じように、ゆっくり速度を落としていくと車体が傾くと共に、ライダーが特に何も働きかけなくてもハンドルが内側にカクンと切れ込んできます。
僕を含めて多くのライダーは、このセルフステアの動きに逆らうような働きかけをしがちなようです。
切れ込んでくるハンドルを抑え込んでオートバイを寝かし込んだり。。
ガツンと前ブレーキをかけて、セルフステアが始まる領域を一気に飛び越えてしまったり。。
これらが意図をもっての働きかけではなく、癖になってしまっていると。。
それがそぐわない状況になった時に、思わぬお釣りをもらうことになったりするようです。。
気候や路面状況は本当に様々ですから、オートバイへの働きかけも幅を拡げておきたいですよね。
40年近く前の本田宗一郎氏の言葉を前にして、そんなことを思ったりします。