先般こんな相談を受けました。
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老後の年金代わりとして土地を買ってメガソーラーをやってみました。
メガソーラー工事が終わったら近隣住民からクレームが入ってきたんですが、どうしたらいいでしょうか!?
1、俺んちの地所に勝手にダンプが入って工事していた。どうしてくれるんだ。
2、この石が境界だったのに勝手に造成工事なんかしたら境界がどこだかわからなくなるだんべ。
3、大雪で木々が倒れソーラーを陰にしているので切らせてくれと頼みに行ったら、人んちの木を勝手にキルナ!
4、造成して草が生えないように砂利を敷いたら隣人から俺んちの土がお宅さんちに流れて行っちゃうから土止めしてくれ。
etc...他にも際限なくクレームがありました。
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相談者(知人ですが)にお会いして話を聞きましたが、本当に困り果てていました。
話を聞いていて重要なポイントを押さえていない感じがしました。
まず初めにメガソーラー事業は地域住民の協力なしでは成り立ちません。
地域住民の理解と協力のもと、初めて作り上げられるという認識は、各種ニュースをみても地域の反発で建設できない事例が多くでているので、ご理解いただけると思います。
この部分が一番重要なんです。
地域貢献のための太陽光であるはずなのに、地域の人に何も知らされず行う太陽光事業は地域貢献ではなく単なる金儲けになってしまうのです。
また「電気」は「お金」と同じように色や形がありません。
しかし金融機関はその色や形のないお金にわざわざ資金使途とか将来の展望と期待という色を付けてお金を取り扱います。
色のないものに色を付けて取り扱うからこそ、地域貢献というひもでつながれるので
それと同じように形のない電気も色を付け事業と貢献をひも付けなければ、事業自体成り立たないと僕は思います。
再生可能エネルギー固定価格買取制度は政府の助成と全国民から再エネ賦課金の協力を得て初めて成り立ちます。

云わば日本国の電力自給率の将来を背負い、皆から支えられ成り立っています。
この社会的責任を「自分の儲け」の為だけにやってしまったら、バチがあたると思っています。
二つ目に、膨大な敷地で草退治が大変だからといって砂利なんか敷いてしまったら、草刈り機が入らないことに後で気づくでしょう。
砂利の中に草刈り機を入れたら石がビュンビュン飛んで行って危ないし、だからといって除草剤を使うにしても近隣に畑や田んぼがあったら使えない薬剤もあるでしょう。
こういった部分にも気を使わないと後々損害賠償問題にもなりかねませんし、やっぱり地域住民の理解と協力なくして成り立たないとご理解いただけるはずです。
太陽光発電事業は老後の私設年金代わりではありません。
再生可能エネルギー普及の為の制度で国内の電力自給率を上げる為のものです。
まずはここにマインドセットすれば、おのずとトラブルも減ってくるのではないでしょうか?