このブロックは、、「第八坑扇風機坑口」の動力室に使われていたコンクリートブロックです。形は、L型で文化財担当者が珍しいために保管していたのですが、建築の専門家の方がこられたとき、「これは、大変珍しい中村鎮ブロックですよ。」と教えてもらったそうです。私も、ネットで中村鎮(なかむら まもる)氏を調べてみますと、このブロックの考案者で大正9年以降、このブロックで全国119件の建物を建てているそうですが、現存の建築物見ても表面にモルタル等の表面処理しているため、L型ブロック使っているかわかりませんでした。そういう意味で、単体でこの中村鎮ブロックを見れるのは日本全国で珍しいのではないでしょうか!!

なお、中村氏はわが福岡県の糸島出身です。

http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/jimbutsu_ver1.0/b_jimbutsu/nakamura_mamo.htm

(保管場所:志免町産業遺産収蔵庫)



 

 

また、「竪坑櫓」の話に戻りますが、現在この周辺一帯、コンクリートの破片が落ちてくる危険があるので、今立ち入り禁止になっています。


下の写真を見ていただけると分かりますが、ところどころ中の鉄筋がむき出しになっています。これは、コンクリートと鉄筋の間(かぶり)が薄いので、こういう状態になっているみたいです。では、なぜか?施工が悪かったのか?説明者の話では、鉄筋を異常に入れすぎているために、かぶりが薄くなっているそうです。まあ、どこかの手抜き工事の反対ですね。



下の写真見ていただくと、鉄筋と鉄筋の間がほとんど無いのが解かると思います。この建物は、戦時中に建てられ約65年も経過しているのに、このくらいの破損ですんでいるのは、まず、「骨材に使用している砂は、現在の建物は、海砂を使用しているが、当時は川砂を使用しているため、鉄筋のさびがあまり進行していない。」、「良質な鉄筋を大量に今の建築基準以上に使用している。」、「骨材の砕石も良質な花崗岩などを使用しているため。」との説明であった。

 さすが、海軍!良質な材料を惜しげになく使っているから、今だ頑丈な姿で見られるのだなあと、感心すると同時に、このような貴重な近代遺産を、末永く残さないといけないと強く思いました。




 


最後に、この炭鉱から出る石炭は、煙が少ないとの良質なため、明治39年から昭和39年までの75年間ずっと国営の炭鉱でした。

(終戦まで海軍管理、戦後は国有鉄道管理でした!)


みなさんも、この貴重な近代遺産をぜひ見学に来ていただきたいと思います。

                                (おわり)