F-1ビザでアメリカに滞在する外国人留学生は、optional practical training (OPT) という制度を使って、学校のプログラム終了後も原則1年間専攻分野に関する有給・無給のトレーニングのために滞在することができます。この制度は、とりあえず申請の段階ではトレーニング先が決まっていることは必要ないため、2年目はローファームで研修という定番コースに進む多くのLLM生はもちろん、特にそのような予定がない場合でも、7月末のバーイグザムまで滞在し続けるための便法となっているようです。
OPTの申請は卒業式の90日前からできるようで、何事にも真面目な日本人留学生の大半は早々に申請し、中にはもう労働許可証が来た(=OPTの許可が出た)という方もいるようですが、私は試験が終わるまではどうしてもその余裕がなく、今日ようやく郵便局からcertified mail/return receipt requestedで送りました。
BUではOPTはビザ関係を扱うInternational Students & Scholars Office (ISSO) という部門が担当しており、申請前に必ず申請書類一式を持ってそこのadvisorと面談しなくてはなりません。
この面談の予約が数週間先まで取れないことがわかった時点で、忙しいからぶっちして直接送っちゃおうかなという考えも一瞬アタマをよぎったのですが、行ってみるとI-20にOPT recommendationの裏書きをしてくれましたので、どうやらそういうわけにはいかなかったようです。
ちなみに、当初のI-20は期間が間違っていたとかで(おいっ!)、家族分も含めて再発行になりました(その場でもらえた)。
面談では、advisorが申請書類をチェックしてくれるのですが、ここでひとつ問題が。
「この写真では、ダメだね。」
「どうしてですか?」
「指定のサイズにカットされてない。」
「ISSO作成のマニュアルにカットするなと書いてあったから、わざわざカットしないものを持って来たんですよ。ここに指定のサイズにカットする機械があるのではないのですか?」
「そのような機械はない。これはどこで撮ったのかね?」
「自宅で撮りました。」
「それじゃあ、ダメだ。証明写真を取り扱っているお店で撮りなさい。」
「しかし、この写真はサイズ以外はすべて指定の要件を満たしているのですよ。なにが問題なのか教えてもらえませんか?」
「どうやって自分で指定のサイズぴったりに切るというのだね?切れるわけないだろう。いいかね?私は30年以上この仕事をやっているが、私がなにかアドバイスしたらほぼすべての学生がそれに従ってきた。私はこれ以上このことに時間を使うつもりはない。証明写真を取り扱っているお店で撮ることを、強くすすめる。そうすれば、もしサイズがおかしかったとしても、そのお店に責任を問うことができる。」
「どうやって?たかだか証明写真2枚のために裁判でも起こすつもりですか?」とは、私もオトナなので言いませんでしたが、いやはや。どうやらこのadvisorが引っかかっているのはサイズらしいですが、自分で写真を切るのって、そんなにヘンですかねぇ?日本人の感覚では、そこまで難しいことじゃないと思うんですけど(むしろ、お店で撮った証明写真がNGになったという話をよく聞く)。
ちょうど一年ほど前、なんども催促してようやく来たI-20の名前のスペルが間違っていて気絶しそうになった事件を、思い出さずにはいられませんでした。
なお、卒業式以降、OPTの許可が出るまで(たぶん7月いっぱいぐらいまで)は、アメリカから出国すると再入国できなくなる可能性が非常に高いため、よほどのことがない限り日本に帰れません。関係者の皆様、どうぞよろしく。