ボストンの3大名物と言えば、ボストンレッドソックス、ボストンシンフォニー、ボストン大学ですが(?)、金曜日、初めてボストンシンフォニーのコンサートに行ってきました。実はしばらく前にボストンレッドソックスの試合も行ってきたのですが、その頃はバタバタしていてブログに書きそびれてしまったので、今回は忘れないうちに書いてておきます。


ボストンシンフォニーの2008/2009シーズンはまだ始まったばかりですが、シーズン中けっこうな数(すべてではない)のコンサートを、BUの学生はタダで聴くことができます(ちなみにボストンレッドソックスのチケットもBUのLLM事務局からタダで入手した)。タダなら行くしかない!と、書きかけのレポートをロッカーに押しこんで、8時の開演に間に合うよう学校を出ます。


ボストンシンフォニーのホールは、アムステルダムのコンツェルトヘボウやロンドンのロイヤルアルバートほど主張のある建物ではなく、どうかすると通りすぎてしまいそうなたたずまいです。中に入ると、狭いながらもカフェなどはひととおりそろっており、なにより歴史を感じさせる内装が気分を盛りあげます(このあたり、フェンウェイ球場と通じるものがあります)。


本日の演目は、マーラーの交響曲第6番。私は寡聞にして知らなかったのですが、4楽章構成のこの曲、あいだのAndanteとScherzo(つまり2楽章と3楽章)をどの順番で演奏するか説が分かれているようで、今回は、初日はAndante-Scherzo、2日目はScherzo-Andante、3日目はよかった方を採用するという、おもしろい試みがなされていました。なんでも、マーラーの自筆と初版の譜面はScherzo-Andanteだったけれども、自演とその後の版はすべてAndante-Scherzoだったのだとか。


そして、開演。
うおー、生ジェームズレバインだよ!ていうか、デケー!と、それだけでちょっと感動です。
演奏は、素人の私があまり批評めいたことを言うのは避けますが、マーラーのほとばしる狂気をオケが強力なアンサンブルで受け止めているような感じを受けました。BSOクラスのオケでないとできない解釈だった、と言えるかもしれません。特に最終楽章は圧巻で、よくあの難しい曲を全開で振りきった!弾ききった!と思っていたら、他の聴衆も同感だったようで、演奏終了後は客席総立ちでした。


それにしても、これだけのコンサートにタダで、しかも自宅から電車1本、30分弱で行けるとあっては、う~ん、やみつきになりそうです。。。