インド報告最終回は、今回の旅の一番の目的、結婚式です。
儀式は、数日前から始まります。
自宅のベランダみたいなところに竹で櫓を組み、これを家と見立てて、これを中心として儀式を行います。
左側の白い服を着た僧侶の指示で、米やハーブのようなものを、祈りを捧げながら新郎や家族の体にかけていきます。これをなんどもなんどもくりかえします。
新郎のランジット君。ターメリックをなんども塗られ、なんどもマッサージをされます。このくりかえしによって、清められかつ丈夫になるのだとか。当日の朝まで、洗い流してはいけません。
本格的な式は、日が暮れてから始まります。正装し、4頭立ての立派な馬車で、会場までパレードします。馬車には親族の子どもも乗せてもらえるのですが、息子も乗せてもらいました(娘は出発してすぐに沈没。いっぱいお昼寝させたのに。。。)。
この馬車の周りが、エライことになっていました。楽隊(打楽器&金管楽器&ファルセットのボーカル(インドの耳慣れたあのなんとも言えないエスニックな音楽って、男性が歌ってるんだって、初めて知りました。。。)がフルボリュームで演奏する中、照明隊(発電機を台車に乗せて運んでいる)に囲まれたスペースでは街の人たちが踊り狂い、さながら屋外ディスコの様相。パレードはほとんど前に進まず、後ろではクルマが大渋滞。もちろん公道の使用許可とか交通整理とかいう概念は、ありません。ここはインドですから。
ようやく会場に到着し、いよいよ新郎新婦が初めてご対面!そう、初めてなんです。インドでは、結婚式当日まで新郎新婦は顔を合せたことがないのが通常だとか。新郎ランジット君はまさにドキドキですが、そんなことはまったくおかまいなく、またもやとなりに座らせてもらうわが息子。
残念ながら、ここで式の写真はおしまいです。なぜなら、私はこの式のビデオ撮影係として任命されていたので。
式は、このあと午前2時から本格的に始まり、夜明けとともに終わりました(しかも、飲食が振る舞われる披露宴ではなく、あくまで宗教的な「式」)。インドの結婚式は日暮れから夜明けまで。2次会とか考える余裕はありません。
一夜明けて(といっても、明け方まで式だったのでみんなそうとう眠い)、奥様を新郎宅でお披露目。新婦の親戚もいます。このあと、新婦のホームタウンへ行くのだとか。
お幸せに!