・・・についてのニュースを見ようとモータースポーツ関連のサイトに行ったら、ヘリコプター事故でコリン・マクレー死亡のニュースが!
う~ん、そうですか。。。
コリン・マクレーと言えば、ゲームソフトでご存じの方も多いと思いますが、トミー・マキネンと並んで90年代のWRC(世界ラリー選手権)を代表する天才ラリードライバーでした。ダイナミックかつアグレッシブな走りが特徴で、大いにファンを沸かせましたが、同時にミスも多く、近年WRCのマシン、イベント、レギュレーションなどが機械のように正確な走りをするドライバーを要求するようになるにつれ(この傾向はF1にもありますね)、トップチームのシートを失っていました。
近年では、一昨年でしたか、シュコダでスポット参戦したときに、たしか初日かなりの好タイムをたたき出し、"not bad for an old man"と言って笑っていたのが、印象に残っています(正確には、「コリン・マクレーが"old man"とはね。。。」と、嘆息した自分が印象に残っていると言うべきかもしれませんが)。
コリン・マクレーと言えば、インプとは切っても切れないドライバーでもあります。インプ乗りの末席を汚す者として、謹んでご冥福をお祈りします。


空の事故は連続して起きるといいますが、コリン・マクレーの事故の翌日、コリン・マクレーの所属したスバルチームを率いたデイビッド・リチャーズも、ヘリコプターで事故にあったそうです!
デイビッド・リチャーズは、F1ベルギーGPからイギリスに帰る途中、ロンドン付近でヘリコプターが故障し転倒するように着陸したものの、幸いこちらは無事だったとか。


さて、フェラーリのスパイ事件、という言い方は正確ではないようですが、FIAの決定が出ましたね。
コンストラクターズポイント剥奪は予想していましたが、罰金1億ドルとは!!!
1億ドルって、115億円ですか?はー。。。
モータースポーツ界でのこれほどの大スキャンダルは、WRCのTTEの事件(ご興味ある方は気長に検索してみてください)以降、ちょっと記憶にありません。
企業法務マンとしては、スポンサー契約とかどうなってるのか、気になるところです。関係者のoutside counselは笑いが止まらないでしょうが、in-houseは泣いてますね。きっと。


この事件の大きな論点のひとつとしては、マクラーレンの技術者が秘密情報を受取って自宅に置いてあったことをもってマクラーレンが「受取った」と言えるのか、ということがあると思います。マクラーレンの技術者はマクラーレンという組織の一部なのだからマクラーレンの技術者が受取れば組織としてのマクラーレンが受取ったことになる、とも言えるわけですが、技術者にだって組織を離れた一個人としての活動があるのだからマクラーレンの技術者が受取ったとしてもただちに組織としてのマクラーレンが受取ったことにはならない、とも言えそうです。

結局、秘密情報を受取ったマクラーレンの技術者と、マクラーレン幹部のそれぞれがどのように考えていたかを検討せざるを得ないのではないかと思いますが、そのあたりはどうなっているのでしょうか。

法律的には、他にも論点があり、なかなか興味深い事件だと思います。もちろん、社内の法務講習会でもすかさずネタとして使わせてもらいました。ちょーどトレード・シークレットについて説明するところでしたので(笑)。