株価移動平均線 | 諸行”株”常 ~私的テクニカル分析のススメ~

株価移動平均線

ゴールデンクロスとデッドクロスはどのようなものかを昨日は紹介しました。今日は両者の代表例としてゴールデンクロスの交差の仕方により期待感がどのようにが違うかを紹介します。
まず、短期平均線が緩やかに上昇している長期平均線を鋭くクロスした場合です。
長期線はトレンドの把握ができると紹介しました。したがって、トレンドは緩やかに上昇しているうえ、なおかつ最近は特に上げているということになります。よって、株価が急騰しているということがわかります。買いシグナルと読めます。
ただし、急騰するということは急落するリスクも負っているわけですから注意は必要です。
次に短期平均線が緩やかに上昇している長期平均線を比較的鋭くクロスした場合です。
これは、先ほどに比べれば短期で急騰しているわけではないので急落のリスクは少なくすむといったところでしょう。買いシグナルのうち比較的安全性の高いということができます。
短期平均線が少し上昇している長期平均線を緩やかにクロスした場合です。
この場合がもっとも安全性の高い買いシグナルです。これは、上記のものは短期線が鋭くクロスしているのに対して緩やかです。よって、急騰はしていなく比較的調整局面に入りにくいため急落の可能性は低いでしょう。
ここまでの3つが買いのシグナルでした。しかし、ゴールデンクロスといってもすべてが買いのシグナルというわけではありません。注意が必要な部分です。
一つ目は短期平均線が横ばいの長期平均線をクロスした場合です。
これは、トレンドが弱いときに起こることがあります。このときに短期線がクロスしたからとはいえトレンドが定まっていないわけですから買いシグナルということはできません。
二つ目は短期平均線が下落しているしている長期平均線をクロスした場合です。
これは、先ほどよりトレンドが弱いというよりも下落トレンドです。よって、買いシグナルとはみなすことはできません。