ローソク足 | 諸行”株”常 ~私的テクニカル分析のススメ~

ローソク足

前回に引き続きローソク足の見方をお伝えしよう。
ローソクと一概に言ってもさまざまなタイプのものがある。
これからそれらについていくつか紹介しようと思う。
まず、今回は陽線のパターンを説明する。
1~4を大陽線、5・8を下影陽線、6・7を小陽線、9を上影陽線と呼ばれている。
ちなみに、俗称では1は陽の丸坊主、2は陽の大引け坊主、4は陽の寄り付き坊主、7は陽の極線、8はカラカサである。
それぞれは、1~6はトレンドの上昇が期待でき、7は流れの中で小休止を示し、8・9は上昇は期待できるが、すぐ下げに反転するようならトレンドの転換を示しています。
これらのパターンは陰線の場合は逆と思ってください。

では、なぜこのような性質がわかるのでしょうか?
株価は買いと売りの関係で決定します。ですから、どちらかの力が大きいかによって陽・陰が決まります。1~6は上げ継続の感覚は容易につかめると思います。陽線でも一概に上げ継続を示していないものを説明します。まず、9を例にとってみると売買時間中に終値に対して十分な高値をつけたことを示しています。つまり、今日の終値よりも高値で買おうとする人がいたということです。このような人が多くいれば上げの継続が期待できるのです。しかし、このような人が少なければこのトレンドは変わってしまう可能性があります。よって上昇は期待できるが、すぐ下げに反転するようならトレンドの転換があることを示してると表現しました。
7はどうでしょう。これは上ひげと下ひげが同じくらいの長さです。投資家の人々はこのぐらいの株価で多くが満足していると考えているのでしょう。だから、高値で買いたい人・安値で売りたい人があまりいないため長いひげを持ちません。よって、流れの中で小休止を示していると表現しました。今後、上下どちらに振れるかわかりません。