※今日の記事は殺人的長さです。
29日~30日の事を書いています。
時間のある方だけどうぞ。
こんばんわ。
yo-su-です。
春のような気候ですな。
またかなり更新が空いてしまいました。
色々行ってたもので。
2月になりましたね。
振り返ると今年の1月は
例年の1月よりも長く感じました。
予定も詰んでいたと言えば詰んでいたかな、と。
1月だけで
愛媛・高知・東京・大阪(2回)・小豆島と
大移動しましたので。
で、小豆島は
先日30日に行って参りまして。
小豆島というのは名の通り「島」であり、
高松港より船に乗らなければいけないんですね。
しかし船に車を乗せるとなると
割と笑えない金額を払う事になるんです。
ということで我々。
買ったばかりの車に(旦那が先日車を買いました。)
チャリ2台乗せて、いざ高松へ。
出発したのが
29日深夜12時。
寄りたいお店が深夜までやっているお店だったので
ついでに行っちゃえーと深夜出発。
1時過ぎに着き、用事を済ませる。
翌朝6時25分の船に乗る予定だったので
フェリー乗り場近くで朝まで仮眠。
今年3度目の車内泊。
朝6時前に寒さに震えながら起き、準備開始。
車をフェリー乗り場付近のパーキングに入れ、
チャリにまたがり、船へ。
チャリの場合、1人あたりの乗船料は往復で2000円ほど。
高松港から小豆島へは1時間で着きます。
今回我々は「土庄(とのしょう)港」で降ります。
売店で買ったお弁当を喰らいながら
だんだん空が明るくなってくるのを眺めておりました。
ジャスト1時間で到着。
さあここから地獄のチャリトリップスタート。
まず近いところから責めるか、と
エンジェルロードを目指す。
エンジェルロードと言えば
小豆島の目玉ですが。
1日の内の2回、潮が引いている時しか見れないので
朝の時間を狙いに行きました。
近くのレンタカー屋さんで簡易的な地図をもらったものの
目的地と真逆に走っているような気がしたので
ビジネスホテルのフロントさんに聞くと
やっぱり逆行ってた。
この「逆行ってんじゃない?」って思う事が
これからの長いチャリトリップではトラウマになることを
2人はまだ知らない。
フロントさんからもっらた地図が
結局最後までスゲー役立つんですけどね。
「土庄港」からエンジェルロードまではかなり近くて
着くと潮がバッチリ引いてて道が出来てました。
平日でほとんど人は居なかったんですけど
先に来ている人が居て
それは船でも一緒だった大学生男子5人組。
パッと見結構やんちゃそうなのに
はしゃいで写真とか撮ってる。
うん。日本も捨てたもんじゃないな。(?)
やんちゃ達がエンジェルロードではしゃいでいるので
我々は先に展望台へ歩いて行く事に。
すると展望台のベンチに。
猫。
そういえば小豆島って猫がいっぱい居るんだよね。
と思い出す。
ボクチムには幸せすぎる島だなあ。
展望台へ向かおうとすると
そのベンチに居た猫がにゃーにゃー言いながら
先に階段を登って行く。
お。
どうやら案内してくれるみたい。
ずっと我々のペースに合わせて歩いてくれました。
そして1番上までくると
少し離れたところで
ちょこんと座って待ってる。
か・・かわいい。
そして賢い。
展望台から見た景色は、少し雲っていたものの
見晴らしが良くって最高でした。
良いところに住んでるなーこのにゃんこ。
と思っていると、
待ちくたびれたにゃんこがまた
にゃーにゃー言いながら
「早くしろよ」と言わんばかりに寄って来た。
そろそろやんちゃ大学生も帰ったかなと
展望台を降りる。
降りる時はにゃんこ付いて来なかった。
そして階段でやんちゃ大学生とすれ違う。
本気で楽しんでるわこのやんちゃ達・・・!
良い友達持ったな!お前ら・・!
エンジェルロードを歩き、普段はココが海の中なんだと思うと
とっても神秘的な気分に。
さて次はどこへ行くかと地図を広げると
そこに「世界一狭い海峡」なるものが書いてありました。
これは行っとかNight。
さっそくチャリにまたがり出発。
地図を頼りに走る。
この日は平日、更に目的地の側に高校があったので
学生達とガンガンすれ違う。
時刻も8時過ぎとかだったし。
ごめんねー大人が全力で遊びに来たよ(゜∀゜)
途中また猫2匹を発見。
お店の前でご主人を待っている可愛い子猫。
この島って素敵。
すぐに世界一狭い海峡発見。
これギネスなんだって。
近くの役場で横断証明書ももらった。
こーゆーの大好きでね我々。
登頂記録とかにももう目が無い。
証明書をもらい、近くの「迷路のまち」なるものを通り、
「どこが迷路やねーん」言うてたらホンマに変なところに出るっていう
ベタな展開。
さあ次はどこへ行くかと言うと。
ずっと行きたかった「お猿の国」へ。
なんせうちの旦那、犬よりも猫よりも猿をリスペクトしている人なので。
地図を見て「ふんふん、なるほど」とチャリをこいで行く。
しかしまた「逆じゃね?」ってなるんですが
車と違い、もし逆行って、それも相当走って気付いた場合
戻るのがハンパなくしんどい。
なのでチャリトリップでは自信がない場合は
できるだけ早い段階で人に聞くとか
地図で確認。
今回もやはり違う方向に行っており
気付いたので良かったんですけど
いやー先が思いやられますな。
看板やお店を目印に「この道で合ってる!」と
この時代になんてアナログな事をしてんだろうと
笑いそうになりますが
本人達は至って本気。
距離的に長いんだろうなーと思ってはいたが
お猿の国、
距離よりもキツかったのはその道のりの傾斜。
常に道が上り坂状態。
我々のチャリにギアが付いてるんですけど
その一番軽いやつでこいでもペダルが回らん。
そしてヒザが死んだ。
ぜぇぜぇ言いながら
「なんだよこの坂チクショー!」とギャーギャーこいでました。
車でもアクセル結構踏むんじゃないかなって坂。
のハズ。
途中畑をいじりながら立ち話をしていたおじさん2人に
話しかけられる。
「踏ん張ってるね~」と。
「猿の国ってこっちですか?」と聞いてみた。
道は合っているようだが
「遠いですか?」と聞くと
「そうだね」みたいな。
即答みたいな。
そしておじさん達が指を差している方向。
「あそこに白いガードレールが見えるでしょ?」って。
それはほとんど天空に近いくらいの場所に見えるガードレール。
え。
あそこまで行くの?
嘘でしょ?行けないでしょこのチャリで。
っていう高さ。
正直嘘だと信じたかった。
「あんなトコに猿居るワケ無い!嘘だ!」と。
「おっさん達絶対話盛ってるわ!」と思ったけど、
お礼を言ってまたチャリをこぐ。
途中もう
こいでも歩いてるのと変わらないくらいのスピードしか出ないので
チャリを押して坂を登る。
立派で綺麗に整備された歩道があるのに
チャリはもちろん、歩いている人すら居ない。
この坂道はチャリで来るもんじゃないんだと
今になって気付く。
いつまで続くんだこの坂・・。と思っていると
突如、大きなおしゃかしゃまが見えてきた。
「おーデカー!」
よく見ると
このおしゃかしゃまの胸辺りに小窓が見える。
これはきっとテッペンまで登れるやつだ!と
ちょっとテンション上がり
ついでにそこで休憩すっか、と。
そこは「小豆島大観音」というところでして、
参拝料を払い、観音様の上までエスカレーターで上がり、
頂上からの景色を楽しみました。
下りて甘茶なるものをおよばれして
ほっと一息。
一回休むと体が重いことに気付く。
これからまたこがなきゃいけないのかー。
この頃には太陽も出て、寒さはほとんどなかったです。
観音様を後にしたのが10時過ぎ。
そこからまたチャリで登って行くわけですが、
どんどん少なくなる車。
どんどん山のてっぺんへ。
気付けばそこはスカイライン的な道。
言わば「山越え」
チャリで。
ここまで2時間近くチャリで登り続け、
このくらいになるともう
目的地着くまで引き返すわけにはいかねえと
もうヤケ。
景色は最高なんですけどね。
車が全く通らないので
今日お猿の国が休園だったらどうしようかと思いました。
意地になってはいましたが
看板とかに「あと○○km」とかってのも無いもんだから
先が見えないまま坂を登り続けるのはキツかったです。
まるで人生だわ。
坂を上っていて気付いたのですが
道路にウンチがちらほら。
これはもしやお猿さんのウンチかと思っていたら
道路にお猿が。
ということはこの近くに絶対お猿の国があるんだと確信。
暖かかったので、お猿達は道路に寝そべって
毛づくろいとかしてました。
「お邪魔しまーす」とお猿達に挨拶をして
またチャリをこぐ。
すると
絶対見たくなかった看板が1枚。
【この先3.5km急勾配!】
え。
これよりも急って。
もう無理だわ。
心が折れた。
つかホントに猿の国ってどこよ!ってなって
もう野生のお猿見れたからいいか~とか言い出す始末。
それぐらい限界でした。
すると何だか食事処みたいな店が見えてきた。
エネルギーの消費がハンパじゃなく
腹がエグれるほど減っていた。
メシでも喰おうと寄って行ったら
向かいに「お猿の国」の看板。
「おおおぉー!!着いたやんけー!!!」ってなる。
時間を見ると11時11分。
かれこれ2時間チャリで坂を上っていた。
これは喜びもひとしお。
入り口に「モンキーショー」が12時10分からだと書いてあったので
ゆっくりメシでも喰って
12時のモンキーショーを見るかと思ったのですが
そこの食事処がその日はお休み。
うっそーん。
どうしようかと迷いましたが
とりあえずお猿さんを見て
その後で、来る途中に唯一あったビジネスホテルの
レストランで食事ということにしようと決まりました。
早速お猿の国へ入国。
正直、日光の猿みたいなのを想像していたので、
ビクビクしていたんですけど
なんだかお猿達みんな昼寝してたり
毛づくろいしてたり、穏やか。
本当に放し飼いというか
サファリパーク的なね。
普通にお猿が横走り回ってます。
小猿がすげえ可愛いんですよー。
国の中心地くらいに小屋があって、
そこでおばあさんとおじいさんが居て
「エサやりが出来ますよー」と声をかけてくれた。
というのも
お客さんが我々2人だけなんですよ。
客2人VS500匹の猿ですからね。
そりゃビクつきますよおいらも。
100円でエサやりをするうちの旦那。
そして群がるお猿さん。
あの光景はすごかったなー。
エサやりが終わると、お猿さんの方に手のひらを向けて歩く。
そうするだけでお猿さんは
「もうエサ持ってないんだ」と分かるらしいです。
さすが賢い。
そしてさらに奥へ歩き
お猿の国のてっぺんへ向かいます。
奥へ進むと結構雑木林みたいなところを歩き
最終的には岩場へ出て
軽いロッククライミング状態。
しかし登りきると
最高の絶景が待っていました。
画像では伝わらないかもしれませんが
ホント天下取ったような気分になりますよ。
そして先端に展望台。
2時間登って来たかいがあった。
疲れもぶっ飛んだね。
そろろそモンキーショーの時間が近いので
頂上から降りる我々。
予想はしてたんですけど
まさかの確信に変わり
ショーのお客さんも
おいら達2人だけ。
いやー貸切だなんて贅沢だなあ。
時間になると飼育委員のおじさんの背中におんぶされて
お猿さん登場。
舞台袖で洋服も着て出てきてくれました。
名前はアイちゃん。
この子がこれまためっちゃ賢い。
腹筋したりね
竹馬乗ったり。
我々2人しか居ないということもあって
サービスしまくりで
一緒にハイタッチとかしてくれました。
すげえ。やっぱ人間に一番近い生き物なだけある。
春休みが来るまでは
お猿の国自体、冬眠状態らしいです。
そうだよなー春休みとか
ゴールデンウィークが稼ぎ時だよなあ。
贅沢な貸切ショーを終え、
お猿の国ともお別れ。
お腹も減り倒しているのでね。
登ってくるのに苦労したので
下りは楽勝だったんですけど
スピードが出すぎてちょっと寒い、みたいな。
ぶっひゃーっと下って
途中のビジネスホテルのレストランを当てにしていたんですけど
まさかの改装かなんかで1ヶ月休みって。
こ・・・この空腹をどうしてくれよう。
お店がありそうな所まで下りるしかない。
そういえば
この島に来てから
コンビニを見ていない。
心臓破りの登りを経験しているので
下りというだけで精神的にはとっても楽になりましたが
メシは喰いたい。
ふと民家みたいなところに
「うどん」とかの旗が出ているのを発見。
これを逃したらもう無い気がしたので
ためらわず寄ることに。
どうやら食事処のようだ。
しかも屋根に猫までいる。
この島に来て4匹目の猫。
お店へ入ると数人のお客さんが居ましたが
静かで落ち着く空間。
ここで腹ごしらえ。
今なら何でも喰えそうな気がするぜ。
天ぷらうどんに五目御飯を頼む。
食べてもなんか満腹になった気がしないくらい
エネルギー消費してんだなーって感じました。
少し休憩して
地図で道を再確認して
また出発します。
お猿の国の次に行くのは
オリーブ公園。
とにかく下る、下る。
登るのに2時間掛かったのに
下るのにはホント早かった。
十数分くらいに感じた。
下りきって平地になっても
間で登りがやっぱりあるし
「こっちでいいのか?」って迷うこともありながら
オリーブ公園へ着きました。
オリーブ公園へ来る途中、
一番高い山を見ると
さっきまで居た
お猿の国のテッペンの展望台が
山の上に小さく小さく見えました。
あそこまで登ったんだ。
あそこに居たなんて信じられないし、
あそこでお猿さんが暮らしてるんだーと思うと
なんか感動というか
不思議な気持ちになりました。
御飯を食べたお店を1時過ぎに出発したのですが
オリーブ公園に着いたのが2時30頃。
オリーブ公園を散策し
限定のソフトクリームを食べて休憩。
そこそこ疲れてて
ここからまた「土庄港」まで帰るのかーと
チャリトリップの過酷さを痛感。
まだまだ甘いですけどね我々なんか。
小豆島1周したわけではないので。
ほんの1部でこの疲れよう。
重い体を起こし
さて帰るか。
16時30の船に乗りたかったので
オリーブ公園を出たのが3時過ぎ。
1時間少々で帰れるのだろうかと
かなり不安。
下りがほとんどだし
大丈夫かなとも思っていたが。
この日一番辛かったのが
この帰り道でした。
疲れが一気に来ていて
ちょっとした坂でも足が動かない。
チャリがこげない。
あーもう無理だ。
もう足が動かない。
それに下りよりも
上り坂の方が多いのはどうしてなの。
最後の方は2人で「ぐああー!!」とか
奇声を上げながらこいでましたね。
最後の上り坂を終え、
下り
そして平地へ。
朝降り立った港へ帰ってきた。
その頃には足はガクガクで
うちの人にいたってはケツが痛くなっていたらしく
相当辛かったと思われます。
今回おいら
ケツ痛くならなかったんだよねー。
夜寝るときはちょっと痛かったけど。
こいでるときは平気でした。
港の横の売店でお土産を買い、
クタクタになって船へ乗り込む。
超疲れたけど
超楽しかった。ホントに。
帰りの船は2人共爆睡。
目が覚めたら高松港でした。
朝6時に船に乗り
17時に帰って来るという。
船の時間を除けば9時間の滞在。
しんどかったですけど
一生忘れないでしょうね。
まだまだ
おいらのチャリトリップ始まったばかりです。
色々な所へ出かけたいですね。
最高の景色ありがとうございました。