不器用な人 あなた    「さようなら」も言わずに
ぬくもりだけ 残して    置いて行ったのね

不器用なやつ お前   男ひとりの やもめ
捕まえて「愛してる」    なんて言うんじゃない

 

乱れたシーツに ひとり    静かな埠頭に ひとり
ふたりが紡ぐ 横浜哀恋慕

沖に遠のく 波よ    潮騒さらう 風よ

この恋も運んで 人知らぬ場所へ