「好きやねん」

お前と出会った 大阪のこの街も    今じゃすっかり 風変わりしたで
お前は東京で 頑張っているんやろうか    
俺は相変わらず ニコニコでやってるで
あの日のことを 今でも思い出すんや    お前は俺に 熱いたこ焼きを投げて
こう言った 「ニコニコなんてもう古いねん!」 

「時代はYoutubeやで! アホ! さいなら!」

あれから数年 お前は何してるんやろう    さみしくなったら いつでも戻っておいでや
俺がいつでも 冷えた体を暖めたる    お前だけの為の俺の個人マイリスト
ところでお前 ○○○に抱かれたんか    そんなにYoutuberって ええもんなんやろか…

「ローション大蛇」 

沖縄の深い密林に    ローション大蛇という蛇がいた
粘液ヌルヌル その体表に    現地の人は おびえきっていた
そこに突然 男があらわる     男の名前 shu3といった
shu3言った 「任せてください」    

「ローションならば慣れています」
shu3と蛇 がっぷり組み合う    shu3ヌルヌル 大蛇もヌルヌル
ヌルヌルの組み合いの果てに    いつか二人はひとつになった
そして生まれた 沖縄名産    さーだーあんだぎー 油でヌルヌル

「白ニット センター分け」

ママからもらった 白ニット    袖の長い 白ニット
いつもお気に入りで 着ていたよ    
ある日 その白ニット    センター分けの おじさんが
突如あらわれて 奪っていった
(僕の大事な白ニット    おじさんに盗られた白ニット)

ある日 ニコニコチャンネルを    見ていると それはあらわれた
あれは間違いなく 僕の白ニット    母さんの形見の服