こんにちは。
イノセンス 株式会社の牛尾です。
イノセンスの持つコアノウハウの一つに「情報設計 」があります。
ユーザビリティ とも近い情報設計のノウハウは、過去に何度も繰り返したユーザビリティテストや、日々のサイト運営で繰り返してきたPDCAサイクルから最新のノウハウにアップデートしているものなのですが、最新の情報源として重宝しているものが「日本人間工学会 」です。
私は、この日本人間工学会 の学会員ですが、忙しさにかまけて、学会員としての活動は全くできていないものの、送られてくる会報誌は、持ち歩いて移動中などにじっくり読んでいます。
掲載されている投稿は、Webサイトとは異なる、ロボットや家具、医療などの発表が大半なのですが、異分野の世界における人間工学 も、これまで全く「理系」の頭を持ってこなかった私には、難しく理解に苦しみつつも、新しい発見が多いといえます。
さて、そんな学会誌ですが、Webサイトに関する投稿も、時折見かけることができ、その研究発表は、まさに情報設計の最新ノウハウとして役だっています。
著作権に影響しますので、内容は細かく伝えられませんが、最新の投稿では、
「広告表示がWeb画面での情報探索効率に及ぼす影響」
という、私自身が現在携わるプロジェクトにおいてホットな発表がありました。
概要だけお伝えすると、
Yahoo!Japanのように、ページの上下左右に広告が表示されているサイトにおいて、ユーザーが広告内容をしっかりと記憶することができるのか。
また、広告を必要としていない時に、無視して本来の情報探索が効率を阻害されることなくできるのか。
といったことを、定量的に検証し、一定の答えを出しています。
この定量的な検証結果が、私たちの日々の業務に大変役立ち。
ここでの結果は、当然私たちの予測するレベルの結果でしたが、なかなか「○×△なはず」という仮説を乗り越えることができません。
これが定量的な結果によって、私たちの仮説が裏付けられたわけですから、自信を持ってコンサルティングしていけます。
若年と老年の広告に対する反応。
意外?広告の内容をしっかりと記憶するのは・・・。
広告枠は右カラムと左カラム、どちらが効果的なのか。
このあたりも、しっかりと今後のお仕事に活かしていきたいものです。
もったいぶった話になってしまいましたが、
この先の詳しいところは、ぜひともイノセンスとのお仕事の際に是非。
ではでは。