財布は1年に1回買い換えたほうが良いーー。

誰に言われたのか忘れましたが、そうすることで金運が良くなって仕事も上手くいくとのことでしたので、信じる者は救われる、最後は神頼み…的な精神で毎度毎度買い換えておりました。

それも「多少値の張るモノのほうが有り難みがあって良い」との持論から、都度都度10万円前後するハイブランドの財布を使っておりました。

…が、元来ウシオという人間は、一つのモノに愛着を持って末永く付き合っていきたいと考える者でありまして、事実、お気に入りのブーツや手帳などはキチンと手入れしつつ10年以上愛用しております。

にも関わらず、財布に限って毎年買い換えているワケで。かねてより、そのことに対して疑問を感じておった次第でございます。

そこで、願わくはLAXNYから永く使えて、しかもエイジングの良い財布をリリースできないものかと思案していたのですが、一口に革財布といっても上質のレザーを仕入れるには「ルート」を開かねばならないワケで。さらにはその革から良いモノを生み出せる「クリエイター」の存在も必要不可欠になります。つまるところ、うちにはそうしたルートがなければクリエイターもいませんので、そうなると、なかなかどうして話が前に進まないワケですが………。

ある時、九州の盟友・くめっちにそのことを話しましたところ、地元の長崎方面に一人スゴ腕のクリエイターがいるという案内を受けまして、早速、くめっち経由でコンタクトを取りましたところ…天啓! まさに天啓! そのクリエイター氏が革の仕入れから何から何まで引き受けてくれると申し出てくださるからたまりません。有り難うございます。本当に有り難うございます。

といったワケで、通常ではとても卸してもらえない上質のヌメ革を引いていただき、個人的に「最初に作るなら絶対コレ!」と思っていたラウンドファスナーの長財布の制作に取り掛かりました。

それがかれこれ3ヶ月前の話だったりするのですが、度重なる打ち合わせと細部の手直し、その他諸々。時間もコストも最大限まで活用し、思いの丈をぶつけるだけぶつけた、LAXNY発「本革(牛ヌメ革)ラウンドファスナー 長財布」が完成いたしました。





感無量です。

詳細につきましてはーー

革は馬具にも使用できる重厚感のある目がしっかり詰まった牛ヌメ革を採用し、薄く漉いて厚みを調整。一点一点、手染めで染色して作製いたしました。もちろん、ヌメ革ならではのエイジングが楽しめます。経年と共に柔らかく手に馴染んでくる感覚がたまらない逸品です。

納品された瞬間、感動と共に早速使っているのですが、もはやずっと触っていたいと言いましょうか、日々日々少しづつではありますが変化が見受けられて「お、ちょっとテカってきた!」とか何とか言いながら、ひとり悦にひたっております。この感じだと、たぶん一生使います。たぶん。

気になるお値段につきましては、LAXNYとしてはある意味破格の5万円(税込)を予定しております。※高い! と思われても仕方ない金額ですが、原価を考えると普通の会社なら多分倍くらいの値段を付けるのではないかと思います。なので、どうかどうか許してくださいm(_ _)m

ほどなくリリースいたします。

何卒ご検討のほど宜しくお願い致します。