先月、ぎるびぃから電話で
「あと3ヶ月くらいだと思う」
という話をされた
面倒見の良いあの人のことだ
いま考えれば、きっとそう言って安心させてくれたのではないかと思う
でも、浅はかな私は、その話を安直にとらえ
であるなら
少しでも元気付けたい
少しでも前向きになってもらいたい
そして、少しでも暗転する行間を取り留めのない昔話でまぎらわせてもらいたい
そう思い、いま自分が持っている最高の場所に氏への想いをぶつけた
氏が旅立ったのは、それから13日後のことだった
それは雑誌が出る1週間も前の話で、今日現在にしても、まだその雑誌は出ていない
――閑話休題――
後悔してもしきれない
間抜けな自分が情けなくてならない
毎夜、酒を呑んでいると
誰かと一緒ならまだしも
一人だとポロポロ涙が出てくる
どうして状況をもっと詳しく知ろうとしなかったのか
また、どうしてメールなりなんなりで書いたものを先に送らなかったのか
後悔してもしきれない
間抜けな自分が情けなくてならない
できることなら、自分の寿命を削ってくれて良いから時間を巻き戻してほしい
そして伝えたかったことを伝えたい
そんなことばかり考えながら今週を過ごした
同じ時代に同じ世界で同じ価値観の下に過ごした先輩であり戦友を、亡き者として受け入れるにはもう少し時間がかかると思う
けれど、酒を呑んでいる時、もしかしたら傍らに置いたぎるびぃの分の酒が減ってくれるんじゃないかとじっと眺めてみても、それはいつまで経っても減らない
だから
物事を自分の都合の良いように捻じ曲げるのは嫌いだけど
きっと言いたかったことに目を通してもらえていると思って
また、次に会った時、しこたま自分を自慢できるよう
「ぎるびぃが生きたかったこれから」を生きることにします