精密検査の結果、体の中で何が起こっているのか、また、どうしてそのような事態に陥ったのかが全部わかった。


事の発端は5月末、ウィルス性の風疹にかかったこと。

これは放っておいても治るレベルの至極軽い風疹だったのだけれど、とはいえ微熱があったものだから、1日3回、解熱剤を飲んでだまくらかしていたワケだ。


…が、医者から処方された薬だけを飲んでいれば良かったものを、出先で熱が上がる度、目につく薬局で適当な解熱剤を無作為に買い、その都度、種類の違う薬を飲んでしまったこと…これがマズかった。


おしなべて、薬というのは食い合わせみたいなのがあるそうで、それが悪いと肝障害などを引き起こすケースが往々にしてある…というのを聞いて「なるほど」と思った。


かてて加えて、若干の過労で免疫力が低下していたことも相まって、本来であればとっくにいなくなっていなければならない風疹のウィルスが弱った肝臓に行ってしまい、思った以上に事態が悪化してしまった、と。


お蔭様で、随分長いこと不自由な生活(というか体調)を余儀なくされているワケだが、一番良いのは――


薬を飲まないこと。


だそうで、言われた通り、昨日・今日と薬を絶ってみたら、驚くほど体調が良くなった。


本来、体調を回復させるための薬が、時に使い方を間違えると毒にもなる――

今回の一件で、そのことを痛切に学んだ次第。


以後、教訓とさせていただきます。