酷暑に朽ち果てて | エクスペディション日誌

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アラフォーのブログ

 灼熱の陽光は無慈悲に頭上から降り注ぎ、アスファルトは白い炎を孕んで私を責め苛んだ。

ゴミ収集の作業は、繰り返すだけの単調でいて、しかし一歩ごとに足を奪う修羅の道だった。車体に焼き付く金属の匂いと、生ぬるい風に含まれた汗と埃の味。

運転席のドアを閉めるたびに響く乾いた音が、意識の薄皮を剥ぎ取っていった。午後を迎える頃、私は完全に力尽きた。

疲労という名の泥沼に沈み、もはや呼吸ひとつも煩わしい。果てた。

この酷暑のなかで、私は己の無力さを噛み締めるほか、術を持たなかった。