先日、堀之内貝塚と考古博物館を訪れるため北総鉄道の北国分で下車した。

駅名表にも堀之内貝塚の表示がある。駅自体は地表より低いトンネルに挟まれた

構造で薄暗い。スカイライナーやアクセス特急が轟音を立てて高速で通過する。

 

 

 

 駅から10分程で堀之内貝塚に到着。千葉市にある加曽利貝塚をはじめとして

千葉県には貝塚が多い。森の中を遊歩道が巡っている。下総台地の端に位置する

南に傾斜した斜面になっていて、草むらをよく見ると貝殻の破片が堆積している。

 

 

 すぐ近くに考古博物館がある。旧石器時代から古墳時代までの展示があり、

入場無料の割には内容は充実していた。今日はかなり蒸し暑い日で、汗ばんで

不快な気分で入館したのだが、館内に殆ど冷房が効いていなかったのが残念である。

汗を拭きつつ見学する。

 

土偶。土偶は個性的な物が多くて好きである。

縄文人の等身大のジオラマ

漢委奴国王の金印もある。勿論レプリカである。本物は福岡市博物館が所蔵。

タヌキ。

 

 一通り見学し終えて休憩用の椅子で一休みしようとした時、窓の外に何か動く物に

気付き、よく見るとタヌキだった。子猫くらいの大きさの数匹がチョロチョロと動き

回り、それを親ダヌキが見守っている。カメラを向けると、窓越しなのに気配を

感じたのかじっとこちらを見返してきた。博物館の中庭のようなスペースなので

職員が気付いていないとは考えにくい。敢えて追い払わずにいるのかもしれない。

 

 すぐ近くに歴史博物館もあり、考古博物館の続きで中世以降についての展示が

されているようだが今日は時間が無いのでこれで帰る事にした。