高値掴みをしないための一つの方法として、相場の高値圏での出来高の推移がとても参考になります。
一般的に、相場の高値圏では大口投資家から小口投資家への株式の分散が進むと言われています。
出来高における買いの量と売りの量が常に同数であることを考えると、相場の高値圏で出来高が高くなるということは、買い手が多い一方で、売り手も多いことを意味します。
そして、高値圏における買いの人数は、売りの人数の10倍いると言われます。
つまり、高値圏では更なる高値掴みを狙う個人投資家が多い一方で、大口投資家としては、売りの絶好のタイミングとなるということです。
このように考えると、例えば、直近のヤフー株が6月10日の504円を最高峰として、以降下落が続いていますが、6月6日から7日にかけて出来高が激減しています。
このシグナルは、買い手が一気に少なくなったことを示し、以降の下落トレンドを予期させるものです。
これに対して、相場の安値圏でも、高水準の出来高が伴うことは、大口投資家の買いが始まったことを示し、以降の上昇トレンドを予期させます。
「株価が上がっているときほど強気になり、下がっているときほど弱気になる」という人間の心理に冷静に対処するには、このような出来高による判断が大切になります。
(参考文献)株式市場「強者」の論理(中原圭介)ナツメ社2007
