皺66 髪型 | USHiROAD

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妻と娘とロックバンドと仮面ライダーとミステリと創作妄想とお絵かきをこよなく愛すおじさんです。基本的に曜日ごとにテーマ決めて更新しています。



皺66

髪型



私の場合、耳の3分の2まで髪が伸びて来たら
髪を切りたくなります。

「よォし伸ばすぞ」

と思っても耳輪や耳廊に毛先が触れると痒くなり、
耳にかけたりピンで止めるほどの長さもなく
苛々するからです。

この時の「伸ばすぞ」の感覚は季節のように
ベリーショートの短くなった髪からやがて来る、
ちょうど良い感じに伸びて来た
束の間の「セットしやすいゾーン」まで
待つぞと言ったものでした。

しかし冷静に考えてみると、

待て待て、
俺は切ってもらった量にお金を払ってるのか?
見映え気にせずに量だけ落としたいなら、
自分で坊主にすりゃいいだけだよな。
見映え気にしつつ頻繁に切りに行かなくて済む
ベリーショートが折衷案つったら折衷案だけど、
似合ってなくもないし、無難だからそんなに
避ける理由もないけど気持ち的に嫌な
同じような髪型のマンネリ化でいいのかと言う
気持ちも微妙にでかい。

「セットしやすいゾーン」を待つ時間の見映えは?
そもそも待つ意味は?

そんなそのゾーンが明日とか一週間で
切らなきゃいけないくらいしか続かない訳ないし、
いきなりセットしやすいゾーンに
した方が良くないか?

と、限りなく遠回りして

本来の美容室に行く理由に
たどり着いた訳ですね。

目的地や願望へ到達しそうになると、優柔不断になる。
損得を考える。

根付いた貧乏性に他なりません。

「短いスパンで切るようにならないために
ベリーショートにしなゃお金もったいない」
と思って、なりたい髪型は伸びてから近いものに
しようとなるわけです。そうなる前に切るんですが。

すぐになりたい髪型になろうと決めたら、
なりたい髪型を探します。
一気に脳内を締める悩みは髪型、髪色です。

私の場合、製造業なので髪型髪色は自由です。
以前勤めていたコールセンターも自由でしたが、
正社員になりたかったので心象を考えて
セーブしていた気がします。

今の職場に入社した頃は茶髪、金髪はもちろん銀髪、
ピンク髪と今思えば
歴代のさっくん(SnowMan佐久間大介さん)を
一望できるくらいのバリエーションがいました。
今は黒髪がトレンドなのか、そんないませんが
先月からドレッドヘアを時々みかけますし、
若い子はツイストパーマを大体の子がかけてます。
つまり、自分のしたいように出来る環境な訳です。

私も色々やってみました。入社してまもなくパーマかけて
茶髪にして去年末は大学依頼のメッシュ入れて、
人生初のブリーチして金髪にもしました。
その都度同じような迷いが生じました。

①自分ももうアラフォー。染髪は側から見ると
 オッサンの若ぶりに見えるのでは。

②歳の割には若く見られるのだから自分の好きな髪色
 にすれば良いのでは。せっかく自由な環境で
 誰も否定や批判はしないのだから。
 大事なのは似合っているかどうか
 だし。

この2つが主にせめぎ合います。
黒髪もしっくで良いけど、ありていな普通の
おじさんになるのは少し抵抗があるな。
周りから良く思われたり、モテたいとかは
全くないけど、周りから「オッサンの抵抗」と
蔑んだ目で見られるのは嫌だな。
といった具合に。

娘はまだそういった考えはないのでどっちも
似合うと言ってくれますが、妻はマッシュは
若すぎると言って、反対はしませんが、
金髪のような明るい髪にはあまり賛成しません。

私としても耳周りと襟足さえ不快じゃなければ
前髪は重い方が良い。

嫁としては新婚旅行時の髪型が良いと毎回言ってますが、
せっかく髪を切って新しい自分になれるのだから
色々試したい部分が強く(お金を過去の再現に使うのは
もったいないと言う気持ちもあり)結局、微妙な
評価に終わります。

髪色につきましても、いつも友人の美容室の席に
つくまではダークブラウンなのですが、
ありがちな茶髪で終わっていいのか?
同じくらい支払うなら色々試した方が意義がある
くない?とまた突発的欲望が暴れ出し、
新しい色を選びます。

私の場合、白髪染めの影響がずっと残る為、
ブリーチしなければ色が入らないので2.3周は
新しい色を楽しめますが、すぐに抜けて金髪に
なります。

パーマもそうです。
「今度は違うかもしれない」と思い、おそらく
パーマをかけた上でプロによる丁寧なセットが
施された画像に憧れ、パーマをお願いします。
しかし、パーマをあてるといつも後悔します。
雑誌や画像に近くなるどころか、

いつもおばさんみたいになります。

髪質や長さ不足もあるのでしょう。
冷静に考えたり、後悔しているときはそもそも
顔に合ってないとか毛質的に強めにかかるとか

3.4回過去にかけて
わかってることなのに

不思議なもので、その時になると魔法にかかった
みたいに揺るぎない願望になるのです。

そうなると、早く切りたくなり、パーマ部分をできるだけ
切るためにベリーショートになります。
失敗したパーマが伸びてくると不思議と
ベリーショートに憧れだすのです。

嫁は何度も繰り返すこのループにもはや
呆れています。

今のところ黒髪予定ですが、マロンブラウンみたいな
黒髪に近いものも捨てがたい。

明日にはどう移ろっているやら。
この逡巡はハゲるか、可能性の低い
お金持ちになるまで続きそうです。