バイトテロ | USHiROAD

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妻と娘とロックバンドと仮面ライダーとミステリと創作妄想とお絵かきをこよなく愛すおじさんです。基本的に曜日ごとにテーマ決めて更新しています。

おもちゃ屋で働いている時、人手不足で大変だった。
社員の仕事もしてバイトの仕事もしてかなりの
オーバーワークだった。
「この人数でクリスマス商戦超えるの⁉︎」
と毎年頭を悩ませた。
苦肉の策で学生を雇った。
動いている電車が止まって来れないと言ったり
ゲームソフトを盗んでクビにしたり散々な目にあった。
でも仕方ない。手が足りないんだから。

全ての学生アルバイトに言えることではないし、
雇った子には素晴らしい子も沢山いた。
(そんな子はすぐ目標が定まり辞めたけど)
だからアルバイトしている学生の気を悪くしたら
申し訳ないが、そんな学生が多数いる、
ないしは「いた」と言う経験則からの私見を
述べさせてもらう。現に今働いている
工場で高校卒業後の私と同時に入社した
20歳くらい歳下の子も半数以上、
「働く」ことを甘くみて辞めている。

コンビニバイト、おもちゃ屋のアルバイト、社員、
スポーツ店バイト、コールセンター、工場と
職を転々としている私が言っても説得力はないと
思うが、15年以上、異なるジャンルで働いているので
「多数いた」と言う言葉は強ち間違っていないと思う。

多数のアルバイトの子は「お金」あるいは
「遊ぶ金」が欲しくて働いている。
部活動にも入っていない。
自由な時間、労働してお金を稼ぐ。
これ自体は有意義で賢い選択だと思う。
社会について、働いていない人より先に
知れるからだ。

社員は「これしたら絶対ダメ」と言うことより
業務内容と接客用語、身だしなみを
徹底して指導する(販売においては)
だから、これしたらこんなことになるよということは
あまり力を入れない。
ダメなことはダメとわかるだろうと、
面接の人となりで判断して採用するからだ。
もしくは、前述したようにあまりにも人が
足りなさ過ぎて、猫の手も借りたいと思い、
ダメかもだけど仕方ないと採用する。

働くこと、店の営業活動に貢献して
賃金を貰う。休むなら代わりを探して
穴を埋める。

そんな意識はない。

今日は気分が乗らないから休もう。
もうちょい寝たいから休もう。
飲み会誘われて行きたいから休もう。
あーあ、今月こづかい減っちゃった。
くらいにしか思えない。

自分の代わりなんているっしょ。
自分いなくても回るっしょ。
くらいにしか思えない。

代わりがいればラッキーだし、
そいつより使える代わりはいる。

しかし、
採用して今日のその日に働いてくれる代わりなんて
ほぼほぼいない。
仮に自分いけます!と言ってくれる人が
いても、ズル休みの連絡が直前なら
その人が来るまでに空いた穴を埋めることで
歯車はずれる。

少し脱線してしまったが、
多数の私が見てきたバイトないしは
契約社員、派遣にはそう言う意識の人が
多かった。

私がおもちゃ屋でバイト時代は、ものすごく
常識的でかつ、みんな仲が良くて
幸いなことに各担当部門に「ダメなことはダメだ」と
叩き込まれたベテランがいてくれたので
円滑に回った。みんな同年代だったので
繁忙期は体育祭みたいに熱く盛り上がり、
打ち上げしたりした。当時の仲間内で
私も含めて3組のカップルが結婚したくらい
仲が良かった。

だから環境によってバイト先が楽しい気持ちは
ものすごくわかる。
当時、SNSはFacebookも流行る前のmixi時代
だったので、バカッターも時々ニュースで
見る程度だった。
今のように動画が主流でスマホの受給率も
高ければ、わたし達も一度くらいは
厳重注意されるようなことが無かったとは言えない。

でも我々にはきちんと叱ったり締めてくれる社員さんが
しっかりいたので限りなくその可能性は低いが。

おそらくパワハラセクハラ、労働環境、労働時間の
線引きがグレーな時代の最後の世代だったから
叱られる時はこっぴどくしぼられた。

今はコンプラがどうの、叱られている
仲間に撮影させて公開されて問題になるなど
アルバイト教育には難しい時代である。
さらに、いいね!や再生回数が勲章のように
アイデンティティとなる時代で
倫理や常識が破綻していることも
複雑に泥のように混ざっている。

悪い結束で集団退職されては困る。
表面的には良い子を装ってるやつを暴けない。
激務に追われて休憩室や倉庫に目が届かず
問題が公になって初めて気づく。

様々な要因が危険物となり、僅かな火種でも
恐ろしいこととなる。

親の庇護のもと、遊びの延長で働いた
何の社会の知識もない学生の許容範囲の
意識で、

これくらいなら良いだろう。
楽しければいいじゃん。
これ絶対バズる。
受ける。
バレないだろ。こんな自分の投稿なんて。

お冷の蓋を舐めたり、醤油舐めたり
羽交い締めにした相手にホイップクリーム口に入れたり、
バンズの上に寝たり。

飲食店はお客様の口に入る、つまり信用と信頼を
プライベートより内側に取り込んでもらう業種だ。
「うちはそんなことは絶対にありません」
「今後そのようなことがないように」
など毎度聞くが、また新たにゴキブリのように
バカは生まれるのだから、一度失った安心さや
衛生面の信頼は無い。

企業の受けるダメージなんて知らないわー
なんて考えてそんな行動をしたら
その企業から莫大な損害賠償を請求される。

まだ小さいが私にも子供が2人いる。
養うのは大変で、毎月給料が入るたび消えていく
辛い生活を続けている。
アルバイトする学生は高校生から大学生だろう。
高校生の親は今後の進学だったり、その為の塾、
その先の暮らし、老後のことを考えないと
いけない。兄弟姉妹がいたらそれぞれに
同じ数のお金がかかる。

大学生だって奨学金、まだ資金のないこどもに
車や賃貸のお金を払う、サークルの遠征費など
ものすごく親は金が掛かる。
アルバイト代で家賃や食費自分で稼いでるわいと
思う学生もいるだろうが、見えないところで
莫大な資金援助を親がしてるのだ。

そんな爪に火をともすような生活のなか、
子供の犯した軽はずみにしたバカな行動で
損害賠償を払わないといけなくなる。
消費者を含めて膨大な人が不幸になる。

「今は反省しています」

そんな言葉は「てへぺろ」くらいの軽さだ。
責任を問われて追い詰められ、命を断つ人間が
現れて、遺族は「反省してます」でその
人殺しを許せると思うかという話だ。

そこまで考えられる訳がないが、
「この食品は人が他人が食べるものだ」
くらい考えられるだろう。
考えられ無いバカは働くべきでは無い。

うちが貧しいからアルバイトする子も多いと思うから
もし今後、未成年者のアルバイトを禁止する
制度が始まって、絶望する家庭も多いだろう。

更衣室以外の休憩室、食品倉庫には監視カメラを
設置して社員、店長の見れるモニターで
常に監視する。
出勤前にユニフォームと飲食物以外の手荷物は
社員の部屋の金庫に入れる。
もしくは問題を起こしたら即逮捕、退学。
そして損害賠償は、問題を起こした本人の
労働によってのみ返済が可能と言う制度に
しなければ、問題意識は消えない。

若気の至りなんて可愛いものではない。
未成年の頃に犯した犯罪だ。