このメス七夕が!!② | このメスウシが!!

このメス七夕が!!②

七夕です。
 
宇宙時間で言うと織姫と彦星は20秒に一回は逢ってるらしいです。
 
今夜も織姫と彦星は修羅場です。
 
織「昨日の飲みってなによ?昨日も私たち一緒にバーのカウンターで飲んでたでしょ?お会計も割り勘で彦くんの財布にまだ五千円札が残ってたよね?」
 
彦「...ごめん、正直に話すよ。オレほらトイレ行くとか言ってちょくちょく20秒くらい席離れてたでしょ?」
 
織「...うん。彦くん、ちょくちょく席を立つから落ち着かなかった。後ろのパーティー席の団体が騒がしくて楽しそうで、彦くんがトイレ行ってる間とか独りで落ち着かなかった。」
 
彦「その...ね、その団体に混ざってたんだ。みんな友達てかぶっちゃけ女の子もいて...人数足らないっていうから急に頼まれて仕方なく...トイレ行くフリして20秒置きに顔出してたんだ。」
 
織「もう信じられない!!彦星のバカ!!!!」
 
彦「姫待っ...」
 
ガチャ バタン!!
 
(20秒) ガチャ
 
彦「姫!!戻ってきたの?」
 
織「靴履き忘れただけよ...てかなんで私が出て行かないといけないのよ!!家賃払ってるの私じゃない!!アンタただのヒモじゃない!!このヒモ星!!!!」
 
彦「...ごめん。そうだなオレが出てくよ。ヒモのオレなんかが姫と一緒にいていいわけないよな。今までありがとう。」
 
ガチャ バタン...
 
織「違うのに彦くんがヒモくんでもいいの...好きだから一緒にいたいから...だから隠し事が許せなかっただけなの...」
 
(20秒) ガチャ
 
織「ヒモくん!!」
 
彦「オレも靴履き忘れちゃったよ...ははっ」
 
織「ふふっあははっ!!なによそれーカッコつかないじゃないー」
 
彦「はははっホントになー!!...姫、オレやっぱり別れたくない!!もう一度やり直さないか?」
 
織「もうしょうがないなぁ。じゃあ条件があります!!」
 
彦「条件?」
 
織「今度は私を養ってください!!ずっと私のことを守ってください!!それが約束できるならやり直そ?ね?」
 
彦「姫...わかったよ!!オレちゃんと働いて姫を守るよ!!約束するよ!!」
 
織「ふふっ。短冊に書く願い事が決まったね。」
 
『彦くんが内定もらえますように』
 
僕も内定欲しいです!!!!