暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
前回に引き続き、調律師目線でピアノに関することなど参考になればと思うことをブログにしていこうと思います。
今回は催事でのピアノ購入に関する注意点です。
関東ではビックサイトやパシフィコ横浜など、様々な場所でピアノの催事販売会が行われることがよくあります。
ただ、その催事でのピアノ購入は注意が必要です。
その理由は下記の3点です。
・実はそんなに安くないかも?冷静になって他の販売店の値段調べてみて!
・アフターサービスは大丈夫?トラブルに対応してもらえないこともあるかも?
・調律師は主催楽器店の人?その場だけ派遣された調律師?
実はそんなに安くないかも?冷静になって他の販売店の値段しらべてみて!
一見、イベントとして販売会が行われていると全てのピアノが大安売りの様に見えてしまうのですが、調律師や楽器店の目線でいうと即購入はちょっとまった!!と思ってしまいます。
確かにチラシなどに載っている限定1台などの目玉商品は我々楽器店から見てもとても安く売っているものは確かにあります。
前々からその商品に決めて購入するのであれば一般的に購入するよりお安く購入できるので良いと思います。
ただ、限定数台の商品がすべて売り切れてしまっている場合、安易にほかの商品を購入するのは注意が必要です。
催事販売会では、その場の雰囲気ですべてがお安く見えてしまうのですが、冷静によく見てみると実は全然安くないことが多々あります!
よくよく調べてみるとほかでもっと安く売っていた、、、ということがないように購入前に一度冷静になって他店のお値段なども調べてみるのがおすすめです!
もちろんピアノは値段だけではありませんので、音やタッチなど気に入れば即購入でも良いと思いますが、なんとなく安そうだから、という感じでしたら一度よく考えてみてください。
アフターサービスは大丈夫?トラブルに対応してもらえない場合も、、、
以前私が調律にお伺いしているお客様でこんなことがありました。
催事で購入をしたヤマハのピアノで、しばらくすると鍵盤が剝がれてきてしまい、ご自身で調べるとリコールの対象だったそうです。
販売元に問い合わせたところ、それは対応できないとあっさり断られてしまったそうです。
調律でお伺いさせて頂いたお客様でしたので、弊社でリコールの手配いたしましたが、お客様はだいぶお困りでした。
催事で購入する場合はその辺りのリスクも考えておく必要もあります。
調律師はどんな人が来る?
ピアノは購入したら終わりではなく、その後の調律など、調律師さんと長いお付き合いをしていくことになります。
催事で購入したピアノも初回は無料調律がついてくると思いますが、お伺いする調律師の多くは主催楽器店の調律師ではなく、その時だけ派遣された調律師さんです。
その調律師さんにとっては、購入した方がお客様ではなく、お仕事を頂ける主催楽器店さんがお客様になります。
そのためリコールに対応できなかったり、トラブルが起きた時に対応して頂けなかったりなどのことが起こってしまいます。
もちろんその調律師さんが技術がないや不親切とか、そういうことではないですが、何かあった時の対応は多少差が出てきます。
以上の3点から、催事でのピアノ購入は注意が必要です。
催事でのピアノ購入の際は、その機種の相場や、アフターサービス、トラブルにも対応して頂けるのかなど、諸々納得してからのご購入をおすすめします。
ピアノののことで何かお困りのことなどございましたら、牛久保ピアノまでご相談ください。
親切丁寧に対応いたします。